妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
先日、ストリングスはベアトリクスと酒を飲みに行った時のことを思い出す。酒の席でエルファーレン王国へ商談に行った時の話を延々と聞かされたのだ。商談の際、エルファーレンの国王と謁見したことも得意気に語っていた。
「とにかくね。懐が深いというか、できた人物? 妖精猫だからお猫様かしら? だったのよ」
それと「もふもふが溜まらなかった」ともベアトリクスは言っていたが、ストリングスには理解できなかった。
ベアトリクスは少々がさつなところがある女性だが、信頼がおける。そんな彼女の言うことだ。本当なのだろう。
ストリングスは空を仰ぐと、ひとりごちる。
「カテリアーナ姫が幸せになることを祈るばかりだ」
「とにかくね。懐が深いというか、できた人物? 妖精猫だからお猫様かしら? だったのよ」
それと「もふもふが溜まらなかった」ともベアトリクスは言っていたが、ストリングスには理解できなかった。
ベアトリクスは少々がさつなところがある女性だが、信頼がおける。そんな彼女の言うことだ。本当なのだろう。
ストリングスは空を仰ぐと、ひとりごちる。
「カテリアーナ姫が幸せになることを祈るばかりだ」