妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
2-1
中州を船で渡り、馬車に乗り換えたエルファーレン王国一行は花嫁を連れて、王都へと続く街道を突き進む。
カテリアーナは街道横に広がる森を馬車の窓から眺めながら、ちらっとフィンラスを見やる。
フィンラスはカテリアーナの視線に気づくと、くすりと微笑む。
「まさか、俺の本来の姿を見て抱き着かれるとは思わなかった。カテリアーナ姫はなかなか積極的だな」
カテリアーナはフィンラスの本来の姿を見て、思わず抱き着いてしまったのだ。フィンラスのもふもふな姿に我を忘れた己を恥じる。
少し大きいが、猫姿のフィンラスのもふもふは魅力的で本能に従ってしまった。カテリアーナはもふもふな動物が大好きなのだ。
あれはまずかったとカテリアーナはあらためて後悔する。はしたない王女だと思われただろう。
「あれは……その……申し訳ございませんでした」
今更ながら頬が熱を帯びているのが分かり、思わず俯いてしまった。
カテリアーナは街道横に広がる森を馬車の窓から眺めながら、ちらっとフィンラスを見やる。
フィンラスはカテリアーナの視線に気づくと、くすりと微笑む。
「まさか、俺の本来の姿を見て抱き着かれるとは思わなかった。カテリアーナ姫はなかなか積極的だな」
カテリアーナはフィンラスの本来の姿を見て、思わず抱き着いてしまったのだ。フィンラスのもふもふな姿に我を忘れた己を恥じる。
少し大きいが、猫姿のフィンラスのもふもふは魅力的で本能に従ってしまった。カテリアーナはもふもふな動物が大好きなのだ。
あれはまずかったとカテリアーナはあらためて後悔する。はしたない王女だと思われただろう。
「あれは……その……申し訳ございませんでした」
今更ながら頬が熱を帯びているのが分かり、思わず俯いてしまった。