妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
ノワールの言葉を聞いて、カテリアーナはほっとした。勝手な行動をしたのだ。フィンラスはきっと自分を許さないだろう。と思う一方で、なぜかフィンラスは自分のことを許してくれるのではないかとも思ったのだ。なぜそう思ったのかは分からない。
「お怒りになっていなくて良かったわ。お飾りの王妃でもいいから、フィンラス様のおそばにいたいもの」
毎日、木の陰からもふもふを拝むのだ。
「何だ。国王を好きになったのか? それならば、こんなことをしなければいいだろう」
「う~ん。でも王宮に行く前にノワールにお礼がしたくて。お礼の品はあの場所に保管してあるのよ。王宮に着く前に取りに行きたかったの」
「礼などいらぬ。それより早く森を出るぞ」
あの場所がこの辺りにないのであれば、ここにいても仕方がない。
ノワールに見つかったということは、すでにフィンラスへ報告が入っているだろう。
カテリアーナは諦めて、森を出ようと足を踏み出す。
しかし、複数の影に行く手を阻まれた。
「お怒りになっていなくて良かったわ。お飾りの王妃でもいいから、フィンラス様のおそばにいたいもの」
毎日、木の陰からもふもふを拝むのだ。
「何だ。国王を好きになったのか? それならば、こんなことをしなければいいだろう」
「う~ん。でも王宮に行く前にノワールにお礼がしたくて。お礼の品はあの場所に保管してあるのよ。王宮に着く前に取りに行きたかったの」
「礼などいらぬ。それより早く森を出るぞ」
あの場所がこの辺りにないのであれば、ここにいても仕方がない。
ノワールに見つかったということは、すでにフィンラスへ報告が入っているだろう。
カテリアーナは諦めて、森を出ようと足を踏み出す。
しかし、複数の影に行く手を阻まれた。