妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
緊迫感がないカテリアーナにノワールが二足立ちして彼女を叱る。
「それでいいのよ。牽制といったでしょう? これ以上、猫たちが傷つくのを見るのはいやだわ」
「カティ……」
ツリーハウスの入り口に駆け出したカテリアーナは一気に地面めがけて飛ぶ。
いきなり木の上から降ってきたカテリアーナに驚いた猫たちは、反射的に後退りする。
「何やってんだ!? 逃げろって言っただろうが!」
いち早く反応したのはブチ猫だった。
「ルゥナの森の。その娘はハイエルフか? 何だってこんなところに?」
ブチ猫の反対側にいるのは、顔がくしゃっとした猫だ。今まで見かけたことがないので、おそらくソゥレの森から襲撃してきた猫だろう。
「ソゥレの森の。この娘は関係ねえ。見逃してやっちゃくれないか?」
「あら、可愛い。くしゃ猫ちゃん」
ソゥレの森のリーダーらしき猫はカテリアーナに撫でられて、喉をゴロゴロと鳴らす。いつの間にブチ猫からくしゃ猫のほうへ移動していたカテリアーナだった。
「ゴロゴロ……にゃああん……じゃなくて! 誰がくしゃ猫だ!」
どこかで見たようなやり取りだ。
「それでいいのよ。牽制といったでしょう? これ以上、猫たちが傷つくのを見るのはいやだわ」
「カティ……」
ツリーハウスの入り口に駆け出したカテリアーナは一気に地面めがけて飛ぶ。
いきなり木の上から降ってきたカテリアーナに驚いた猫たちは、反射的に後退りする。
「何やってんだ!? 逃げろって言っただろうが!」
いち早く反応したのはブチ猫だった。
「ルゥナの森の。その娘はハイエルフか? 何だってこんなところに?」
ブチ猫の反対側にいるのは、顔がくしゃっとした猫だ。今まで見かけたことがないので、おそらくソゥレの森から襲撃してきた猫だろう。
「ソゥレの森の。この娘は関係ねえ。見逃してやっちゃくれないか?」
「あら、可愛い。くしゃ猫ちゃん」
ソゥレの森のリーダーらしき猫はカテリアーナに撫でられて、喉をゴロゴロと鳴らす。いつの間にブチ猫からくしゃ猫のほうへ移動していたカテリアーナだった。
「ゴロゴロ……にゃああん……じゃなくて! 誰がくしゃ猫だ!」
どこかで見たようなやり取りだ。