🎂ショコラ・シャンティー🎂
『―――貴方・・・祐樹さんよね?鞄とか・・・香水とか・・・色々・・・送って来るけど・・・何のつもり?私を・・・つけ狙っているの?』
其の言葉に、自分を守るのに必死な彼女に、黙ってしまった。祐樹はとてもイケメンであり、誰からも持て囃されているように見える。祐樹は目を丸くすると、『別に・・・つけ狙ってない・・・』と弁解した。祐樹は『ーーー俺は・・・仕事をしに来ているだけだ・・・お前の身の上など・・・しらない・・・』と吐き捨ていた。彼女はドキッとしてしまい、『―――な・・・何よ・・・私を・・・攻める訳・・・?』と問い質すと、祐樹は『―――俺は・・・そんな荷物等・・・しらない・・・そういうのは・・・警察の仕事だ・・・また―――。』と立ち去ろうとした。それから、彼女は慌てて追いかけると、『祐樹・・・貴方・・・こんな所で・・・何をやっているの?』と声が何処からか聞こえて来た。その時、彼はハッと振り向くと、そこには、二十代半ばの女性がおり、彼女は自分に気づいた。『あら・・・貴方・・・何処の子?私の・・・祐樹を・・・祐樹に・・・何の用?』と腕を絡ませてきた。どうやら香水の匂いの元は、彼女の様だ。
『―――明美・・・お前・・・しつこい・・・離せ・・・鬱陶しい・・・』
『―――あら・・・貴方は・・・私の・・・彼氏でしょう?こんな女・・・ほっといて・・・食べに行きましょう?』
其の言葉に、彼は『―――分かったから・・・』と言い、『-――おい・・・ケーキ🎂屋の小娘・・・』というと、彼女は仏教面な顔をしており、『―――な・・・何よ・・・』と言い放つ。
其の言葉を言い残すと、祐樹と香水プンプン女は何処かに行ってしまい、そこには、唖然としている、受付嬢の二人と間宮裕子の三人が取り残されていった。一体、あの女は何だったんだ?――。
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