🎂ショコラ・シャンティー🎂
『―――貴方・・・嘘を吐いていたんですか?この人・・・貴方の・・・彼氏じゃないの?』
彼女は吃驚した様に、目を開くと二人は顔を見合わせた。祐樹と愛美はクスクスと笑いだし、『―――貴方・・・天然ボケね・・・私達・・・双子なのよ?』ときっぱりと言いだした―――。
『―――え?えぇぇ?双子ぉぉぉぉ?貴方達が?それは・・・やっぱり似ているかもしれないけれど・・・貴方・・・何処の香水付けてるの?私にも頂戴・・・このプンプン御姉様・・・』
其の言葉に、愛美はこけてしまい、『―――な・・・何よ・・・此の・・・プンプン女って・・・貴方・・・私の弟の・・・嫁さんになるのが・・・分からないのかしら?』と言って来た―――。
其の言葉に、彼女は吃驚してしまい、『な・・・御嫁さぁん?どうして?』と言って来た―――。
『―――どうして・・・じゃないでしょう?元からの・・・許嫁よ・・・知らなかったの?貴方は・・・この・・・真琴祐樹の嫁になるのよ?もうちょっと・・・しっかりしなさい―――—。』彼女は面接を執り行う事により、一つだけミスをしていた。それは、面接シートを取り間違えた。
それで名前と生年月日と住所が分かってしまった様だ。色々と贈り物をして来たのは、住んでいる人々にもお礼を兼ねて、自分の住所―――面接シートを取戻す為に、両親に頼んでいた――――。
その為に、両親にはとんだ誤解をされてしまった。両親は確実に、恋人からの贈り物に見えた。恋人からだと思ったのは、彼等からしても、聞き覚えがある住所だったからだ。住所は関西の方であり、彼女はかなり馬鹿であった。小さい頃、馬鹿にされていた理由が分かってしまった。だけど、彼女はクスクスと笑いだし、『―――会った事あるの?・・・それは・・・当たり前よ・・・貴方には・・・隠していた事だからね・・・』と、乙女系に手を顎の下に添えると、『―――まぁ・・・貴方も・・・結婚するんだから・・・これから、頑張りなさい・・・』と優しく言って来た――ーー。
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