本能で恋をする
「ハァー、もういいかな…?」

少し時間を置き、また待ち合わせ場所に向かうと今度は凛音が俺を待っていた。

「マジかよ!」
せっかく凛音が、小走りでこっちに来る姿みれると思ったのに……
凛音が、俺だけの為に小走りで走って来る姿はとても可愛い。俺はその姿が好きで、待ち合わせする時は必ず早めに向かっている。それと、あとひとつ――――

「てゆーか、待ってる姿も、メッチャ可愛い………」
俺が来るのを探してるのだろう。キョロキョロしたり、携帯を確認したりしてる姿が、小動物みたいに可愛い。
もうすぐ待ち合わせ時間になる。早く凛音のとこに行かないと……………

「――――って、おい!」

「ねぇ、オネーさん。超可愛い…!
俺達今から飲みに行くんだけど、一緒に行かない?もちろん奢るよ!」
…ったく。だから凛音より先に待つようにしてるのに。
< 15 / 92 >

この作品をシェア

pagetop