本能で恋をする
「なんだよ、それ!誰だよ!
最低だな……。
怖かったよな…?」
俺は撫でていた手を止め、凛音を抱き締めた。
そして、今度は背中を擦った。

「わからない。でも、大丈夫だよ。それからはもう電話に出ないし、それ以外は何もないから」

「うん。でも次何かあったら、すぐに言えよ!」
凛音の頬を両手で包み、額に自分の額をくっつけて、言った。


「うん…わかった。ありがとう…」



ようやく、笑ってくれた。



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