本能で恋をする
そんなある日――――

「出張?」
「うん、…って言っても親父の付き添いみたいなもんだけどな……。
もうそろそろ外での仕事も覚えていかなきゃってことになったさ」

「そっか。どのくらい??」
凛音が俺の鞄を受け取りながら、言う。

「えーと、2泊3日かな」
「3日間………」
凛音が少し寂しそうに、呟く。


「凛音?
寂しい??」
「あ、だ、大丈夫だよ!
3日位……」


「そう……?
俺は寂しいよ……
たとえ3日でも」
そう言って、きつく抱き締めた。

「海斗……」


「だからさ。明日久しぶりにデートしない?
明日は二人とも仕事休みだし!」


「うん!楽しみ☆」
< 25 / 92 >

この作品をシェア

pagetop