本能で恋をする
次の日、天気にも恵まれデート日和だ。

服を見に行ったり、最近有名だと言うパスタ屋に行ったり、楽しい時間が過ぎてく。
「凛音、次どこ行きたい??」

「うーん。そうだなぁー。
あ!映画は?
見たい映画があるんだぁ!」

「映画かぁー。いいよ!行こっ!」




―――――ってなんだ!この映画!!
凛音が見たがってた映画は、ベタベタな甘ったるいラブストーリーだった……
セリフに“白馬の王子様”だの、“僕達を引き離す世界なんて滅びればいい”だの。

俺には良さがわからない………
凛音を運命の相手なんて言ってる俺が言うのもおかしいが、“白馬の王子様”って…………
おかしいだろ?
とうの凛音はキラキラさせて見入っている。
こればかりは凛音の感性を疑う…………
どおりで客が少ない訳だ……。カップル席に、俺達を含めて3組と、その他女性が2・3人くらい。

俺は見るのを止め、凛音の髪の毛で遊んだり、キスしたりしながら、時間をつぶした。
(ちなみにその間も凛音は、俺を気にすることなく見入っていた)
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