本能で恋をする

３時間後―――
｢サンキュ。鴨志田｣
｢いえ。また明日早朝５時にお迎えにあがります｣

｢あぁ、わかった！｣



急いで、エレベーターに乗り込み、家へ。


玄関を開け、そのまま寝室へ向かいゆっくり開けた。
キングサイズのベットの上に、俺のパーカーを羽織った凛音が、丸くなって眠っていた。腕の中には俺の枕を抱き締めて。その姿はいつもより小さく、幼く見えた。
よく見ると、下着の上に俺のパーカーだけしか着ていない。
きっと泣いたのだろう。涙がそのまま乾き目の下にくっついていた。

ギシ―――
ベットに上がり凛音の頭を上げ、俺の腕を滑らせた。
腕枕をし、凛音の頭を撫でる。

【今すぐに海斗に、ギュってしてほしい。
いつもみたいに苦しくて、息が止まる位の。
それで、凛音可愛いって言ってくれて、頭撫でてくれて、苦しくなるくらいのキスするの】

凛音が望むなら、いくらでもしてあげる。
｢凛音……
アイツに、亮くんってやつに何かされたの？
それとも例の非通知の奴？
あ、でもそれなら助けてって言うよな……。

お願いだから…一人で悩まないで……｣
ずっと頭を撫で続けた。凛音が少しでも安心できるように………