本能で恋をする
そして、次は…………
「海斗様、これで最後にします。
どうしても最後にお話ししたいんです」
そう言って、部屋に呼び出した。




30分後―――

「なんだよ!話があるなら、手短にな。仕事終ったから早く帰って凛音に会いたいし。
それにさっきも言ったように、もうこれ以上お前と、話したくない」
苛立ちを含んだ声で、海斗様が入ってくる。


「はい。わかってます!」
そう言って、入口前に立ち、私は服を脱ぎ出した―――


――大丈夫。あの女はすぐ来ますよ――


「ちょっ…お前!何してんだよ!?
服、着ろ!!!!」
そう言い、私の手を止めようとする、海斗様。
すかさずその手を握り、
「お願いします。一度だけでいいんです。抱いてください」

「は?何言ってんだよ!嫌に決まってんだろ!?」
「抱いてくれないと、凛音さん傷付けちゃいますよ!ボロボロに………」

「なっ…お前……!!!
ふざけんなよ!!」
徐々に海斗様の顔に近づき、キスする直前…………




ガタッ…ボトッ――――
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