本能で恋をする
ギシッ――ギッ――
ギシッ――
「ん……あ、やぁ……海、斗また、イッ…うぅ……」
「凛音……俺を見て。俺だけを……」
「かい、とぉ……」
「凛音、綺麗……可愛い……」
「海斗ぉ……名、前よん、で…?」
「凛音…」
「もっ、と。いっぱ…い、よんで……」
「凛音…凛音、凛音」


抱いても、抱いても、足りない。
この言葉にできない気持ち。

感覚も、二人のすき間もなくなり、狂っていく―――





午前3時―――――

二人繋がったまま、凛音の意識がとんで、
「凛音…?
ダメか………もっともっとしたかったな……」

軽く頬を叩いたり、つねったりしてみるが、反応なし。
「しかたないか………。でもちょっと無理させたかな……?」
凛音の中から出たくなくて、繋がったまま凛音を腕枕し、横になった。頭を撫でながら、
「でも、凛音が悪いんだからね……私が嫌がっても、止めないで…なんて言うから…。
凛音…俺の理性奪いすぎ!」

「ん…海斗…」
「え?起きた!?」
スースー
「なんだ……寝言か…」


「凛音、おやすみ…」
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