本能で恋をする
*****君加 side*****
「凛音、何だったの?」
「あー、海斗には言うなよ!」
「もちろん。だって切羽詰まったように、協力して欲しいって言うんだもん!」
「凛音ちゃん、子どもができない身体なんだって」
「………。
……え?いま、なん、て?」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「私、子どもできないんです」
「は?どうゆうこと?」
「海斗とお付き合いして、2年半ちょっと経つんですけど、ほぼ毎晩のように、その……愛されてるのに何もないから、なんでだろって思ったんです。
それでこの間、婦人科に受診したら…………」
「できない身体だと………」
「はい。
こんなこと海斗が知ったら、どう思うんだろうって!
もしかしたら、結婚破棄とかされるのかなって!
お義父様にもなんて言ったらいいかわからないし。
もし、きみちゃんが子どもができない身体だとしたら、一平さんはどう思いますか?」
「そうだね……難しい質問だね。
確かに辛いかな……」
「ですよね…私海斗と離れたくないんです。でも、海斗が別れたいって言ったら、受け入れなきゃって……」
「でもさ………」
「え?」
「婚約破棄なんて、あり得ない!
むしろ傍にいて、支えたい」
「え?」
「そうゆうものだよ!
子どもがいなくても、幸せな夫婦は沢山いる。
子どもを、作るために結婚するんじゃない!
一緒に色んなことを乗り越える為に、結婚するんだと俺は思うよ?」
「はい」
「だから、ちゃんと海斗に話しな!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
そうだったんだ――――
凛音はそんな思いを……。
自然と涙が溢れた。
一平が親指で拭ってくれる。
「大丈夫だ!海斗はちゃんと凛音ちゃんを支えられるよ!」
「うん」
*****君加 side・終*****
「凛音、何だったの?」
「あー、海斗には言うなよ!」
「もちろん。だって切羽詰まったように、協力して欲しいって言うんだもん!」
「凛音ちゃん、子どもができない身体なんだって」
「………。
……え?いま、なん、て?」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「私、子どもできないんです」
「は?どうゆうこと?」
「海斗とお付き合いして、2年半ちょっと経つんですけど、ほぼ毎晩のように、その……愛されてるのに何もないから、なんでだろって思ったんです。
それでこの間、婦人科に受診したら…………」
「できない身体だと………」
「はい。
こんなこと海斗が知ったら、どう思うんだろうって!
もしかしたら、結婚破棄とかされるのかなって!
お義父様にもなんて言ったらいいかわからないし。
もし、きみちゃんが子どもができない身体だとしたら、一平さんはどう思いますか?」
「そうだね……難しい質問だね。
確かに辛いかな……」
「ですよね…私海斗と離れたくないんです。でも、海斗が別れたいって言ったら、受け入れなきゃって……」
「でもさ………」
「え?」
「婚約破棄なんて、あり得ない!
むしろ傍にいて、支えたい」
「え?」
「そうゆうものだよ!
子どもがいなくても、幸せな夫婦は沢山いる。
子どもを、作るために結婚するんじゃない!
一緒に色んなことを乗り越える為に、結婚するんだと俺は思うよ?」
「はい」
「だから、ちゃんと海斗に話しな!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
そうだったんだ――――
凛音はそんな思いを……。
自然と涙が溢れた。
一平が親指で拭ってくれる。
「大丈夫だ!海斗はちゃんと凛音ちゃんを支えられるよ!」
「うん」
*****君加 side・終*****