本能で恋をする
目が覚めると、どこかのホテルの一室にいた。
私は下着姿で、両手を頭の上に縛られ、両足もベットに固定されていた。それに身体が凄く熱い……。
「嫌……助けて……海斗!」

「海斗は来ませんよ」
声の方を見ると、鴨志田さんがソファーに座りこちらをじっと見ていた。手にはナイフを持っている。

「本当、綺麗だ。凛音さん。


相手があなたじゃなければ、別のやり方にしてた」


「どうして……こんなことを……?」
怖い……早く海斗に会いたい。
でもまずここから出なきゃ。
出来る限り冷静に、怒らせないように聞いた。

「それよりも、まずあなたを抱かせて下さい!
話しはその後にゆっくりしましょう」


「え…?いや!嫌です!」
「でも、無理でしょ?この状態から抜け出すのは。それに、身体…熱くないですか?」

「え……、それは………」
「いい声、聞かせてくださいね」
「あ……!やぁ……」
声が勝手に………
ただ、頬を撫でられただけたのに。身体中が、性感帯になったように、反応する。

「ククク…
媚薬かなり効いてるみたいだ」
「え?媚薬…?」
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