夜明けを待つ私たち
現実
「おかえり、結」


「姉ちゃんおかえり〜」




玄関の扉を開ければ

クリームシチューの香りに出迎えられた



次に優しそうな女性と

幼い男の子の声が私を迎え入れる





「ただいま!今日の晩御飯はシチュー?」


「そうよ〜
2人の大好きな野菜たっぷりよ」


「やった!!」



私はぼやけて見えない弟と

ハイタッチを交わした




「はやく着替えておいで」


「は〜い」





当たり前のように

階段を駆け上り自分の部屋を見つけ

カバンを放り投げる



と、同時にいつのまにか私は

スウェットに着替えたいた



部屋を出て

長い渡り廊下を走って通れば


キッチンに出る




だが、なかなかつかないキッチンに

私は足を止めた

< 1 / 7 >

この作品をシェア

pagetop