夜明けを待つ私たち
「お嬢様??」






丸瀬さんは私の顔を覗き込んだ






「…丸瀬さんは、幸せですか」





丸瀬さんは豆鉄砲でも撃たれた鳩のように

目をまん丸にして私を見た





「も、もちろんですよ。
お嬢様のお側に居させていただけてるのですもの」








ちがう

そんな言葉求めていない






「そうですか」







丸瀬さんは、この答えが合っているのか

間違っているのか

自信なさそうに私を見つめる



そんな彼女を横目に見ながら

私は食堂へ向かった


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