夜明けを待つ私たち










誰もいない食堂で

1人で朝食を取る


小さい頃から1人だった私は

こんなことでは何も感じなくなった



逆に

誰にも気を使うことのないのだからいいじゃないか

なんて考えるようにもなってしまった





食事を終え、家の門を出れば

大きな黒い車が止まっていた






「行ってきます」

「行ってらっしゃいませ」





少なくとも10人はいるメイドや執事たちに

別れを告げ

私は車に乗り込んだ










あぁ



今日も憂鬱な1日が始まるのか









誰にも言えない愚痴を

ため息として、私は吐き出した
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