夜明けを待つ私たち
花澤

この苗字を書くだけでほとんどの人はこう言う

「まぁ、あの花澤家のお嬢さん?
なんて品があるのでしょう」


「やはり庶民とはオーラが違いますね」


「きっと私たちなんて想像できないほど、幸せな生活しているんでしょうねぇ」





それは学校でも同じだ

先生方は、何かあればすぐに私を頼るし

私の機嫌を伺って授業を進める



私の機嫌=学校の存続



まぁこの学校

春日丘女学院に通う以上は誰もが思うことだろう


私の家の寄付金の金額は

他の家とは桁違いらしい
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop