王子と社長と元彼に迫られています!
「これくらいでそんなに反応するなんて本当に可愛いな・・・正直あの日は疲れていたし酒もかなり飲んでいて万全な状態じゃなかった。でも今日はばっちりだ。しかも、ちさがまた俺の服を着ていて、更に風呂上がりで、可愛さ及び色気全開ときた。これはこのまま何もしないわけにはいかないだろう。一週間前のリベンジだ。」

暁さんはそう言うと私を抱き上げて自分の膝の上に乗せ、後ろから抱きしめてきた。背中に伝わる彼の体温は熱く、鼓動は速い。

「あ、の・・・。」

「今日怖かったこと、甘ったるい時間で上書きしてやる。ちさのこと、これでもかってくらいたくさん甘やかしたい。」

ゆっくりそう言うと私の髪をサイドによけ、首の後ろに唇を押し当ててくる。

「ぁ、暁さ・・・。」

「お前のこと甘やかすのも、守るのも、いじめるのも、俺だけ・・・っていう存在になりたい。」

そう言って顔を覗きこんできた。切なげに輝く漆黒の瞳に自分の姿が映っているのがわかる。そのままその瞳に吸い込まれてしまいそうだ。
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