王子と社長と元彼に迫られています!
───だめ、雰囲気にのまれたら・・・相手は妖艶悪魔なんだから。勘違いだってわかってせっかくホッとしたのにここでそんなことになったら・・・。
「・・・か、帰ります。もう落ち着きましたから。ありがとうございました。」
気持ちを振り絞って言うと、暁さんは私をソファに座らせてからスッとその場を離れ、冷蔵庫から缶ビールを取り出してぐいっと飲んだ。
「ああ、しまった。俺としたことがうっかり酒を飲んでしまった。悪いがこれでは車で送っていけないな。仕方ないから今夜はここに泊まって・・・。」
「大丈夫です!まだバスも電車もあるし!タクシーだって!」
暁さんの棒読み台詞に被せるように言って急いでソファから立ち上がると、彼は自分の顔の横に私のバッグを掲げてニヤリと笑った。
「お前の荷物は預かった。財布も定期も携帯もこの中だろう?」
───いつの間に!?これが悪魔の力!?魔力!?
「か、返して!」
バッグに手を伸ばすと暁さんはそれを自分の頭の上にまで持ち上げてしまい、ジャンプをしても届かない。
そしてあろうことか私の眉間にキスをして『上目遣いでぴょんぴょん飛んでるのうさぎみたいで可愛いけど、諦めろ。残念だったな。』などど憎たらしい顔で言ってから、目線を下に移す。
「お前はバッグを取り返すのに夢中で気づいていないようだが、俺の服はお前には大きくてゆるいから、上から見ると中がよく見える。なんともいい景色だ。」
「・・・か、帰ります。もう落ち着きましたから。ありがとうございました。」
気持ちを振り絞って言うと、暁さんは私をソファに座らせてからスッとその場を離れ、冷蔵庫から缶ビールを取り出してぐいっと飲んだ。
「ああ、しまった。俺としたことがうっかり酒を飲んでしまった。悪いがこれでは車で送っていけないな。仕方ないから今夜はここに泊まって・・・。」
「大丈夫です!まだバスも電車もあるし!タクシーだって!」
暁さんの棒読み台詞に被せるように言って急いでソファから立ち上がると、彼は自分の顔の横に私のバッグを掲げてニヤリと笑った。
「お前の荷物は預かった。財布も定期も携帯もこの中だろう?」
───いつの間に!?これが悪魔の力!?魔力!?
「か、返して!」
バッグに手を伸ばすと暁さんはそれを自分の頭の上にまで持ち上げてしまい、ジャンプをしても届かない。
そしてあろうことか私の眉間にキスをして『上目遣いでぴょんぴょん飛んでるのうさぎみたいで可愛いけど、諦めろ。残念だったな。』などど憎たらしい顔で言ってから、目線を下に移す。
「お前はバッグを取り返すのに夢中で気づいていないようだが、俺の服はお前には大きくてゆるいから、上から見ると中がよく見える。なんともいい景色だ。」