王子と社長と元彼に迫られています!
「だああもうっ、わかりました!本日は失礼させて頂きます!」
観念してそう言うと暁さんは『よし。』と優しく微笑み、寝ていてくしゃくしゃになっていた私の髪を整えてくれた。
会社に戻りチームリーダーの南さんに『すみませんでした。』と謝ると早退を願い出る前に『今日はもう帰ってね。』と言われた。
隣の席に座る本庄さんが『鈴丘さん、家近いでしょ?送ろうか?』と申し出てくれた。とてもじゃないが他社の社長が送ってくれるなんて言えず、『ありがとうございます。でも、大丈夫です・・・あの、弟が迎えに来てくれるので。』と思わず嘘をついてしまうと、『そっか、ホテルマンだもんね。平日休みか。』とすんなり信じてくれた。
*****
車で家まで送ってくれた暁さんは『ベッドに入るところまで見届けたら会社に戻る。本当は一緒にベッドに入りたいが。』などと言って、私が部屋着に着替えるのを廊下で待っていてくれた。
着替えながら、そう言えば一昨日優悟が、私が家で着ている部屋着を着た姿は紬くんも暁さんも見ていないと、なんだか嬉しそうに話していたのを思い出す。今着替えているのはあの日着ていたものと色違いのパステルパープルのものだった。一瞬迷ったけれど、あの女性といる彼の姿を思い出して、『いいよね、別に。』と廊下に繋がるドアを開けた。
暁さんが私の姿を見るなり『うわ・・・可愛いな。俺、その姿見た上で会社に戻らないといけないのか。なんの修行だ。』と苦しげに言うのでなんだか可笑しくなって笑ってしまった。
「ふーん、更に可愛らしく笑ったりして・・・この俺様を誘惑してるのか?いい度胸だな。」
「違っ・・・!?」
暁さんは私を抱き上げてベッドに寝かせるとそのまま覆い被さってきた。スプリングがギッと軋む。
観念してそう言うと暁さんは『よし。』と優しく微笑み、寝ていてくしゃくしゃになっていた私の髪を整えてくれた。
会社に戻りチームリーダーの南さんに『すみませんでした。』と謝ると早退を願い出る前に『今日はもう帰ってね。』と言われた。
隣の席に座る本庄さんが『鈴丘さん、家近いでしょ?送ろうか?』と申し出てくれた。とてもじゃないが他社の社長が送ってくれるなんて言えず、『ありがとうございます。でも、大丈夫です・・・あの、弟が迎えに来てくれるので。』と思わず嘘をついてしまうと、『そっか、ホテルマンだもんね。平日休みか。』とすんなり信じてくれた。
*****
車で家まで送ってくれた暁さんは『ベッドに入るところまで見届けたら会社に戻る。本当は一緒にベッドに入りたいが。』などと言って、私が部屋着に着替えるのを廊下で待っていてくれた。
着替えながら、そう言えば一昨日優悟が、私が家で着ている部屋着を着た姿は紬くんも暁さんも見ていないと、なんだか嬉しそうに話していたのを思い出す。今着替えているのはあの日着ていたものと色違いのパステルパープルのものだった。一瞬迷ったけれど、あの女性といる彼の姿を思い出して、『いいよね、別に。』と廊下に繋がるドアを開けた。
暁さんが私の姿を見るなり『うわ・・・可愛いな。俺、その姿見た上で会社に戻らないといけないのか。なんの修行だ。』と苦しげに言うのでなんだか可笑しくなって笑ってしまった。
「ふーん、更に可愛らしく笑ったりして・・・この俺様を誘惑してるのか?いい度胸だな。」
「違っ・・・!?」
暁さんは私を抱き上げてベッドに寝かせるとそのまま覆い被さってきた。スプリングがギッと軋む。