王子と社長と元彼に迫られています!
*****
18時ぴったりに手の中のスマホが震えてびくっとなる。暁さんが帰ってから寝て、17時過ぎに目が覚めてスマホをいじっており、何か軽く食べようかなと思っていたところだった。普段は基本的に17時半の定時で上がり、早ければこの時間には帰宅している。
画面に表示されたデフォルトのままのアイコンと『瀬良優悟』の名前に時が止まったかのように指が静止してしまう。しばらく呼び出した後、電話は切れた。そのまま固まっていると彼からのメッセージが届いた。
『信じられない話だけど、昨日お台場に行ったらいつも夢で見る王子を見た。すごい偶然もあるもんだ、それか俺、元々あの人をどこかで見たことがあったのかな、なんて思った。イケメンだから雑誌のモデルとかで無意識のうちに目に入ってて、夢に出てきたのかもしれないって。』
既読にならないように通知バーをスクロールしてメッセージを読むと次が届く。
『白いバイクに乗ろうとしてて思わず見ちゃってたら連れがいて。夢で見た、フリフリの服着た妹。さすがに二人一緒に見たことあるなら覚えてるはずだ。だから、俺がリアルで彼らを見たのは昨日が初めてだ。』
読みながら思わず息を呑む。画面に触れる指にも汗をかいてきている気がする。
18時ぴったりに手の中のスマホが震えてびくっとなる。暁さんが帰ってから寝て、17時過ぎに目が覚めてスマホをいじっており、何か軽く食べようかなと思っていたところだった。普段は基本的に17時半の定時で上がり、早ければこの時間には帰宅している。
画面に表示されたデフォルトのままのアイコンと『瀬良優悟』の名前に時が止まったかのように指が静止してしまう。しばらく呼び出した後、電話は切れた。そのまま固まっていると彼からのメッセージが届いた。
『信じられない話だけど、昨日お台場に行ったらいつも夢で見る王子を見た。すごい偶然もあるもんだ、それか俺、元々あの人をどこかで見たことがあったのかな、なんて思った。イケメンだから雑誌のモデルとかで無意識のうちに目に入ってて、夢に出てきたのかもしれないって。』
既読にならないように通知バーをスクロールしてメッセージを読むと次が届く。
『白いバイクに乗ろうとしてて思わず見ちゃってたら連れがいて。夢で見た、フリフリの服着た妹。さすがに二人一緒に見たことあるなら覚えてるはずだ。だから、俺がリアルで彼らを見たのは昨日が初めてだ。』
読みながら思わず息を呑む。画面に触れる指にも汗をかいてきている気がする。