王子と社長と元彼に迫られています!
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今日もいつも通り定時で退社しエレベーターで1階まで下りる。
二人からの誕生日のお誘いや涼華さんからの打診について考えていてボーッとしており、4階で他の人が降りた時1階についたのだと思い一緒に降りてしまった。エレベーターあるあるだ。
階段で降りることにして手すりを掴みながらゆっくりと降りていき、もうすぐ1階というところで下から話し声が聞こえてくることに気づき思わず足を止める。
「ずっと好きでした。もしよろしければ、お友達から始めて頂けないでしょうか?」
その透き通った声には聞き覚えがあった。ビルの受付に座る美人で知的な女性のものだった。以前落とし物を届けた時、とても気持ちの良い対応をしてくださったことを覚えている。
「気持ちはありがたいが、俺には今どうしても手に入れたい女がいる。強力なライバルがいて、何気に必死なんだ。」
続いて聞こえてきた低音ボイスに思わずドキッとする。暁さんのものだった。
───えっと・・・『どうしても手に入れたい女』って、その、私のこと・・・だよね?それで『強力なライバル』は紬くん・・・。
どぎまぎしていると女性が再び口を開いた。
今日もいつも通り定時で退社しエレベーターで1階まで下りる。
二人からの誕生日のお誘いや涼華さんからの打診について考えていてボーッとしており、4階で他の人が降りた時1階についたのだと思い一緒に降りてしまった。エレベーターあるあるだ。
階段で降りることにして手すりを掴みながらゆっくりと降りていき、もうすぐ1階というところで下から話し声が聞こえてくることに気づき思わず足を止める。
「ずっと好きでした。もしよろしければ、お友達から始めて頂けないでしょうか?」
その透き通った声には聞き覚えがあった。ビルの受付に座る美人で知的な女性のものだった。以前落とし物を届けた時、とても気持ちの良い対応をしてくださったことを覚えている。
「気持ちはありがたいが、俺には今どうしても手に入れたい女がいる。強力なライバルがいて、何気に必死なんだ。」
続いて聞こえてきた低音ボイスに思わずドキッとする。暁さんのものだった。
───えっと・・・『どうしても手に入れたい女』って、その、私のこと・・・だよね?それで『強力なライバル』は紬くん・・・。
どぎまぎしていると女性が再び口を開いた。