王子と社長と元彼に迫られています!
「・・・た、頼まれたって何を?」
「姉ちゃんに体調が大丈夫かどうか連絡して聞いてほしいって。出来れば会いに行ってほしいって。」
「え・・・?」
「別れたって聞いて驚いたしショックだったよ。僕、優悟くんのこと好きだし、いずれは家族になれるんじゃないかなって思ってたから。」
「・・・!?」
「『やり直したい。』って告白した後に送ったメッセージがずっと未読のままだから、『今更何を言うか。』って怒らせちゃったと思ってるみたい。そういうわけじゃないでしょ?」
「うん。」
「だよね。優悟くん、姉ちゃんが体調が悪い気がして心配で仕方がないから無事を確かめたいって。姉ちゃん、相当愛されてるね。」
「・・・。」
「姉ちゃん!カレー垂れてる!」
「あ・・・。」
智樹が差し出してくれた卓上のテーブルナプキンで垂れたカレーを拭く。
「・・・弟だからって二人の恋愛に口を出すのも野暮だけど、もし何か明確な理由がなくて別れたんだったらやり直すこと考えてみたらどうかな・・・ていうか個人的にそうしてほしいだけなんだけどね。姉ちゃんと優悟さん、すごくいいカップルだったし。」
願うように言う弟に、優悟には彼女がいるんだよ、とは言い出せなかった。
その後家に帰って静かな部屋で自分の心を見つめ直した。そして私は決心を固めた。
「姉ちゃんに体調が大丈夫かどうか連絡して聞いてほしいって。出来れば会いに行ってほしいって。」
「え・・・?」
「別れたって聞いて驚いたしショックだったよ。僕、優悟くんのこと好きだし、いずれは家族になれるんじゃないかなって思ってたから。」
「・・・!?」
「『やり直したい。』って告白した後に送ったメッセージがずっと未読のままだから、『今更何を言うか。』って怒らせちゃったと思ってるみたい。そういうわけじゃないでしょ?」
「うん。」
「だよね。優悟くん、姉ちゃんが体調が悪い気がして心配で仕方がないから無事を確かめたいって。姉ちゃん、相当愛されてるね。」
「・・・。」
「姉ちゃん!カレー垂れてる!」
「あ・・・。」
智樹が差し出してくれた卓上のテーブルナプキンで垂れたカレーを拭く。
「・・・弟だからって二人の恋愛に口を出すのも野暮だけど、もし何か明確な理由がなくて別れたんだったらやり直すこと考えてみたらどうかな・・・ていうか個人的にそうしてほしいだけなんだけどね。姉ちゃんと優悟さん、すごくいいカップルだったし。」
願うように言う弟に、優悟には彼女がいるんだよ、とは言い出せなかった。
その後家に帰って静かな部屋で自分の心を見つめ直した。そして私は決心を固めた。