王子と社長と元彼に迫られています!
「そうしたら私も即断られました。理由を聞いたら『元カノのことがどうしても忘れられない。まだ好きだから。いや、付き合ってた時よりもずっと好きだから。向こうはもう俺に気持ちがないみたいだけど。』って。」
「えっ・・・!?」
思わず声が出てしまう。二人は付き合っているんじゃないのだろうか。そしてあの告白はやっぱり本物・・・優悟は頬を染めて私の視線から逃げるように顔を背けている。
「そんなこと言われたら諦めるしかないと思いました。それと私思い出したんです。瀬良さんが明日と明後日の土日、イベントのお手伝いの仕事が入ってしまっているのを、代わってもらえないかって同僚に頼んでいたのを。瀬良さん普段そんなこと頼んだりしないでむしろ他の人に頼まれて引き受ける方だし、よっぽど大事な用事があるんだなって・・・例えば、大切な人のお誕生日とか。」
「!?!?」
───まさか───!?
優悟の方を見るとますます赤くなっていた。
「友野、やっぱり俺が話すよ。人に話されるのなんか罰ゲームみたいで恥ずかしいんだけど・・・。」
「いいえ、私が話します。これは自分なりのけじめっていうか。」
彼女のその言葉と眼差しの力強さは優悟を黙らせるのに十分だった。『・・・でも、』友野さんは気を取り直したように話を再開した。
「うちの会社の人達って土日も何かと予定が入っている人ばかりで、なかなか難しかったみたいで・・・私もだいたい土曜日はボランティアとお稽古、日曜日は趣味の御朱印集めや古本屋巡りとジムに行っているんですけれど、たまたま今週は土曜日のボランティアがなくなってお稽古は振り替えすればいいし、日曜日の予定は自分でどうにでも出来るものなので『私が代わりに出ます。』って言いました。そしたら瀬良さん満面の笑みで感謝してくれて・・・ああこの笑顔を見られただけで良かったなと思いました。それで・・・。」
「俺が、『何かお礼する。何がいい?』って言ったんだよ。」
「その言葉が嬉しくて舞い上がってしまって、『私の来週の土日あげる分、瀬良さんの今週の土日を私に下さい。』って言ったのは私です。」
二人は何かを競うかのように語気を強めた。
「えっ・・・!?」
思わず声が出てしまう。二人は付き合っているんじゃないのだろうか。そしてあの告白はやっぱり本物・・・優悟は頬を染めて私の視線から逃げるように顔を背けている。
「そんなこと言われたら諦めるしかないと思いました。それと私思い出したんです。瀬良さんが明日と明後日の土日、イベントのお手伝いの仕事が入ってしまっているのを、代わってもらえないかって同僚に頼んでいたのを。瀬良さん普段そんなこと頼んだりしないでむしろ他の人に頼まれて引き受ける方だし、よっぽど大事な用事があるんだなって・・・例えば、大切な人のお誕生日とか。」
「!?!?」
───まさか───!?
優悟の方を見るとますます赤くなっていた。
「友野、やっぱり俺が話すよ。人に話されるのなんか罰ゲームみたいで恥ずかしいんだけど・・・。」
「いいえ、私が話します。これは自分なりのけじめっていうか。」
彼女のその言葉と眼差しの力強さは優悟を黙らせるのに十分だった。『・・・でも、』友野さんは気を取り直したように話を再開した。
「うちの会社の人達って土日も何かと予定が入っている人ばかりで、なかなか難しかったみたいで・・・私もだいたい土曜日はボランティアとお稽古、日曜日は趣味の御朱印集めや古本屋巡りとジムに行っているんですけれど、たまたま今週は土曜日のボランティアがなくなってお稽古は振り替えすればいいし、日曜日の予定は自分でどうにでも出来るものなので『私が代わりに出ます。』って言いました。そしたら瀬良さん満面の笑みで感謝してくれて・・・ああこの笑顔を見られただけで良かったなと思いました。それで・・・。」
「俺が、『何かお礼する。何がいい?』って言ったんだよ。」
「その言葉が嬉しくて舞い上がってしまって、『私の来週の土日あげる分、瀬良さんの今週の土日を私に下さい。』って言ったのは私です。」
二人は何かを競うかのように語気を強めた。