王子と社長と元彼に迫られています!
彼───暁惟成さんという名前で28歳らしい───は拍子抜けするくらい気さくな人で、話が弾んだ。変に構えていたのがアホみたいだった。
説明してもらったのに私の頭ではよくわからなかったが、何やら難しくて責任の重い仕事をしていて、毎日緊張しているとのことだった。
「昼休みは何時からとか決まっていない会社なんだけど、たまたま12時台にカフェテリアに行ったらお前見かけてさ。今までは混む時間を避けて外食してたのに、それからはいつも昼ピークの時間にカフェテリアに行くようになった。」
「それって・・・!?」
───まさか、私に一目惚れしちゃったとか!?
「お前が太い声出してガハハッて笑う顔見てると緊張がとけてリラックスできて、仕事のこと忘れられるからな。それで一度リセットしてまた午後頑張れるから。」
「・・・あ~、はは、そうですよね。やっぱりそういう感じですよね。」
可愛いなんて言われたからって勘違いしちゃいけない。私には色っぽい話は縁がないのだ。わきまえろ、自分。
「・・・そろそろ出るか。」
「はい。」
慣れない正座をして足が痺れてしまった。でもせっかく楽しい雰囲気で終わりそうなのにそんなことは言えず、気合いを入れて立ち上がると足がジンジンする。暁さんとの会話が楽しかったしお料理も全部美味しかったのでお酒が進んでいたのもあってよろめいてしまった。
「あっ・・・!」
「あぶねっ!」
暁さんが長い腕で私を支えてくれる。あまりにも近くて彼の長いまつ毛が触れそうだ。
「ごめんなさいっ・・・!?」
グッと抱きしめられる。なんで?わからんが、これ、ヤバイ状況だよね?悪魔め、正体を現したな!エマージェンシー!エマージェンシー!全員直ちに現場に急行せよ!・・・って、全員て誰だよ!?自分で何とかするしかないでしょ。
説明してもらったのに私の頭ではよくわからなかったが、何やら難しくて責任の重い仕事をしていて、毎日緊張しているとのことだった。
「昼休みは何時からとか決まっていない会社なんだけど、たまたま12時台にカフェテリアに行ったらお前見かけてさ。今までは混む時間を避けて外食してたのに、それからはいつも昼ピークの時間にカフェテリアに行くようになった。」
「それって・・・!?」
───まさか、私に一目惚れしちゃったとか!?
「お前が太い声出してガハハッて笑う顔見てると緊張がとけてリラックスできて、仕事のこと忘れられるからな。それで一度リセットしてまた午後頑張れるから。」
「・・・あ~、はは、そうですよね。やっぱりそういう感じですよね。」
可愛いなんて言われたからって勘違いしちゃいけない。私には色っぽい話は縁がないのだ。わきまえろ、自分。
「・・・そろそろ出るか。」
「はい。」
慣れない正座をして足が痺れてしまった。でもせっかく楽しい雰囲気で終わりそうなのにそんなことは言えず、気合いを入れて立ち上がると足がジンジンする。暁さんとの会話が楽しかったしお料理も全部美味しかったのでお酒が進んでいたのもあってよろめいてしまった。
「あっ・・・!」
「あぶねっ!」
暁さんが長い腕で私を支えてくれる。あまりにも近くて彼の長いまつ毛が触れそうだ。
「ごめんなさいっ・・・!?」
グッと抱きしめられる。なんで?わからんが、これ、ヤバイ状況だよね?悪魔め、正体を現したな!エマージェンシー!エマージェンシー!全員直ちに現場に急行せよ!・・・って、全員て誰だよ!?自分で何とかするしかないでしょ。