王子と社長と元彼に迫られています!
「ええっ!?瀬良くんと別れてから一週間の間に、天使と悪魔の両イケメンにキスされて告られた!?漫画のヒロインみたいじゃない!」
「・・・いや、漫画だったらヒロインは読者が『可愛い』って思えるような、もっと女子力ある子だよ・・・あんな部屋に住んでないよ・・・。」
「ふふ、でもチサバ、部屋着は可愛かったよね?胸下切り替えの姫っぽいワンピ。服はいつも思いっきり女子だよね。」
「『は』って!まぁ否定しないけど。」
「でも今のとこ、王子様の方がリードしてるんじゃない?ヒール、ライブ、パソコンと助けてもらって、キスも2回してるし。しかも告白の台詞がいいわぁ。『柚香ファーストの彼氏になる。』って言われてみたーい。」
柚香はハイテンションでうっとりとしていて、自分との温度差を感じてしまう。
「いや、だから私はもうしばらく恋愛とか・・・。」
「何言ってるの!恋愛したいって思った時に出来るとは限らないんだよ!?貴重な恋のチャンスを逃しちゃだめだよ。」
「う~ん・・・でも私、恋愛ってあんまり・・・優悟と恋愛をしていたのかどうかさえ定かではないっていうか・・・休みの日に予定がなかったら会うようになってるのとかって、仲の良い男友達とかでも有り得るよね。」
「カラダは?チサバは友達でもアリな人?」
「・・・ないね。」
「・・・ほら、やっぱり瀬良くんは特別、ちゃんと恋人だったんだよ。」
「そうなのかなぁ。」
優悟のことを思い出す。いつも飄々としていて良くも悪くもニュートラルな人だった。
あれからも相変わらず出張中の彼からメッセージや写真が送られて来るので、『いいね。』や『おいしそう。』のスタンプのみ返している。
「瀬良くんてうちの会社では結構人気あるんだよ。顔だって程よく整ってるし仕事できるし、すぐ彼女できちゃったりして。」
「そんなニヤニヤして何が言いたいの?」
「3人の誰とくっつくのかなぁって。」
「さ、3人!?優悟とは別れたんだよ!?」
「お互い嫌いになって別れたんじゃないんだし、元サヤも全然あり得るでしょ。」
「・・・。」
柚香に聞いてもらいたいと思っていたけれど、話したら優悟まで登場し余計混乱してきてしまった。よし、今夜は何も考えられなくなるくらい飲み倒そう!
私は3本目のビールを一気に飲み干した。
「・・・いや、漫画だったらヒロインは読者が『可愛い』って思えるような、もっと女子力ある子だよ・・・あんな部屋に住んでないよ・・・。」
「ふふ、でもチサバ、部屋着は可愛かったよね?胸下切り替えの姫っぽいワンピ。服はいつも思いっきり女子だよね。」
「『は』って!まぁ否定しないけど。」
「でも今のとこ、王子様の方がリードしてるんじゃない?ヒール、ライブ、パソコンと助けてもらって、キスも2回してるし。しかも告白の台詞がいいわぁ。『柚香ファーストの彼氏になる。』って言われてみたーい。」
柚香はハイテンションでうっとりとしていて、自分との温度差を感じてしまう。
「いや、だから私はもうしばらく恋愛とか・・・。」
「何言ってるの!恋愛したいって思った時に出来るとは限らないんだよ!?貴重な恋のチャンスを逃しちゃだめだよ。」
「う~ん・・・でも私、恋愛ってあんまり・・・優悟と恋愛をしていたのかどうかさえ定かではないっていうか・・・休みの日に予定がなかったら会うようになってるのとかって、仲の良い男友達とかでも有り得るよね。」
「カラダは?チサバは友達でもアリな人?」
「・・・ないね。」
「・・・ほら、やっぱり瀬良くんは特別、ちゃんと恋人だったんだよ。」
「そうなのかなぁ。」
優悟のことを思い出す。いつも飄々としていて良くも悪くもニュートラルな人だった。
あれからも相変わらず出張中の彼からメッセージや写真が送られて来るので、『いいね。』や『おいしそう。』のスタンプのみ返している。
「瀬良くんてうちの会社では結構人気あるんだよ。顔だって程よく整ってるし仕事できるし、すぐ彼女できちゃったりして。」
「そんなニヤニヤして何が言いたいの?」
「3人の誰とくっつくのかなぁって。」
「さ、3人!?優悟とは別れたんだよ!?」
「お互い嫌いになって別れたんじゃないんだし、元サヤも全然あり得るでしょ。」
「・・・。」
柚香に聞いてもらいたいと思っていたけれど、話したら優悟まで登場し余計混乱してきてしまった。よし、今夜は何も考えられなくなるくらい飲み倒そう!
私は3本目のビールを一気に飲み干した。