王子と社長と元彼に迫られています!
「・・・もしもし。」
「よかったぁ、出てくれて。今大丈夫?」
「うん。」
「金曜日ごめんね。電話しようと思ったんだけど、冷静になって考えたらすごいことしちゃったなって。ちぃちゃん怒ってるに決まってる、絶対嫌われたって思って・・・。」
「そんなことないよ。」
「・・・キス、嫌じゃないって言ってくれたけど・・・ちぃちゃんは僕のこと、どう思ってる?正直に言ってもらいたいんだ。」
いきなり核心をつかれ、うっと詰まってから、あの天使のような顔を見ながら言うよりは電話の方が言いやすいかも、と思い直す。
「・・・紬くんといると楽しいし癒されるけど・・・正直、恋愛感情ではないっていうか・・・、あのね私一週間前に3年付き合った彼氏と別れたばかりなの。あ、修羅場とかじゃなくてサラッと別れたんだけどね。でも今は誰とも恋愛する気分じゃなくて・・・。」
「・・・わかった。」
「え?」
「僕のことそういう風に思ってくれてるんなら、今は友達として一緒にいて、何回でもまた告白するよ。もしその時ちぃちゃんが恋愛してもいい気分になってたら、その時答え聞かせて?」
「え、それは、うん、はい・・・。」
紬くんの声は希望に溢れた様子でなんだか戸惑ってしまう。
「ちぃちゃん、僕にたくさんワガママ言ってね。」
「ワガママ?」
「僕、好きな人のことはお姫様みたいにとことん甘やかしたいんだ。」
「お姫様・・・!?」
えーっと、それでいいのかな?なんか、私に都合が良過ぎる気がする。『その時』が来た時に私が『やっぱり紬くんとは恋愛はできない。』って言ったらどうするんだろう?
「やぁ、明日から楽しみだな。じゃあ、またね。」
「あ、あ、うん、また明日。」
わたわたしているうちに電話を切られてしまった。うーん・・・なんだかモヤモヤするなぁ。また改めて話そう。
でも自分の気持ちを伝えられてよかった。この勢いで思いきって暁さんにも連絡してみよう、とトーク画面を開き、『音声通話』をタップした。
「よかったぁ、出てくれて。今大丈夫?」
「うん。」
「金曜日ごめんね。電話しようと思ったんだけど、冷静になって考えたらすごいことしちゃったなって。ちぃちゃん怒ってるに決まってる、絶対嫌われたって思って・・・。」
「そんなことないよ。」
「・・・キス、嫌じゃないって言ってくれたけど・・・ちぃちゃんは僕のこと、どう思ってる?正直に言ってもらいたいんだ。」
いきなり核心をつかれ、うっと詰まってから、あの天使のような顔を見ながら言うよりは電話の方が言いやすいかも、と思い直す。
「・・・紬くんといると楽しいし癒されるけど・・・正直、恋愛感情ではないっていうか・・・、あのね私一週間前に3年付き合った彼氏と別れたばかりなの。あ、修羅場とかじゃなくてサラッと別れたんだけどね。でも今は誰とも恋愛する気分じゃなくて・・・。」
「・・・わかった。」
「え?」
「僕のことそういう風に思ってくれてるんなら、今は友達として一緒にいて、何回でもまた告白するよ。もしその時ちぃちゃんが恋愛してもいい気分になってたら、その時答え聞かせて?」
「え、それは、うん、はい・・・。」
紬くんの声は希望に溢れた様子でなんだか戸惑ってしまう。
「ちぃちゃん、僕にたくさんワガママ言ってね。」
「ワガママ?」
「僕、好きな人のことはお姫様みたいにとことん甘やかしたいんだ。」
「お姫様・・・!?」
えーっと、それでいいのかな?なんか、私に都合が良過ぎる気がする。『その時』が来た時に私が『やっぱり紬くんとは恋愛はできない。』って言ったらどうするんだろう?
「やぁ、明日から楽しみだな。じゃあ、またね。」
「あ、あ、うん、また明日。」
わたわたしているうちに電話を切られてしまった。うーん・・・なんだかモヤモヤするなぁ。また改めて話そう。
でも自分の気持ちを伝えられてよかった。この勢いで思いきって暁さんにも連絡してみよう、とトーク画面を開き、『音声通話』をタップした。