王子と社長と元彼に迫られています!
「げっ!?」
昨日、暁さんへの電話は繋がらなかったので、メッセージに『金曜日は電話に出られなくてすみません。』と送ってみた。しばらく未読のままだったけれど、今朝見たら既読になっていた。しかし返信はない。やはりあの日の紬くんのように怒っているのだろうか・・・。
───暁さんが怒ったらどんな恐ろしいことが起きるのだろう・・・正直怖い・・・。
地下の倉庫まで上司に指示された資料を取りに行きながらそんなことを思っていると、なんと各社の倉庫が並ぶそのフロアの廊下でその張本人、暁さんに遭遇してしまったのだ。
「げっ!?ってなんだ。ん?」
早速廊下の壁に追い詰められる。
「あの・・・。」
「ここじゃなんだから、こっちでゆっくり話そう。」
暁さんはそう言って目の前にあったドアの鍵を開けた。プレートには彼の会社の名前が書いてあった。
「あの・・・ごめんなさい。」
倉庫内に入った途端、暁さんの後ろ姿に詫びた。
「何を謝ってる?」
「え、金曜日、電話出られなかったから・・・。」
「どうして出られなかった?」
「お買い物をしてて・・・。」
「星谷紬と一緒にか?」
「いえ、一人です。」
そこで暁さんが振り返った。責めるような口調ではなかったし、なんだか悲しそうな表情に戸惑ってしまう。
「あいつと付き合ってるのか?」
「いえ、その、友達です・・・あの、告白、はしてくれたんですけど・・・。」
「告白、だけか?」
「!?」
「・・・違うんだな。」
そう言った彼の言葉はそれまでとは違う熱が込められていた。次の瞬間体がふわっと浮いたと思ったらテーブルの端に腰かけていて、暁さんが目の前に立っていた。
昨日、暁さんへの電話は繋がらなかったので、メッセージに『金曜日は電話に出られなくてすみません。』と送ってみた。しばらく未読のままだったけれど、今朝見たら既読になっていた。しかし返信はない。やはりあの日の紬くんのように怒っているのだろうか・・・。
───暁さんが怒ったらどんな恐ろしいことが起きるのだろう・・・正直怖い・・・。
地下の倉庫まで上司に指示された資料を取りに行きながらそんなことを思っていると、なんと各社の倉庫が並ぶそのフロアの廊下でその張本人、暁さんに遭遇してしまったのだ。
「げっ!?ってなんだ。ん?」
早速廊下の壁に追い詰められる。
「あの・・・。」
「ここじゃなんだから、こっちでゆっくり話そう。」
暁さんはそう言って目の前にあったドアの鍵を開けた。プレートには彼の会社の名前が書いてあった。
「あの・・・ごめんなさい。」
倉庫内に入った途端、暁さんの後ろ姿に詫びた。
「何を謝ってる?」
「え、金曜日、電話出られなかったから・・・。」
「どうして出られなかった?」
「お買い物をしてて・・・。」
「星谷紬と一緒にか?」
「いえ、一人です。」
そこで暁さんが振り返った。責めるような口調ではなかったし、なんだか悲しそうな表情に戸惑ってしまう。
「あいつと付き合ってるのか?」
「いえ、その、友達です・・・あの、告白、はしてくれたんですけど・・・。」
「告白、だけか?」
「!?」
「・・・違うんだな。」
そう言った彼の言葉はそれまでとは違う熱が込められていた。次の瞬間体がふわっと浮いたと思ったらテーブルの端に腰かけていて、暁さんが目の前に立っていた。