王子と社長と元彼に迫られています!
「あの、暁さ・・・!?」
「俺は自分でも性格に難があるという自覚がある。あいつはきっと素直でまっすぐないいやつなんだろうと思う。お前の幸せを願うなら俺は身を引いた方がいいんだろうな。今までならそうしていた。でも俺はお前のことを諦められない。どうしても自分のものにしたい。」
一点の曇りもない真剣な眼差しに射抜かれてしまって言葉が出ない。いつも余裕そうな暁さんの切羽詰まった様子にこちらまで苦しくなってくるようだ。
「・・・俺のこと、嫌いか?」
「き、嫌いなんかじゃ、ないです。俺様だけど、それも似合ってるし、実は気さくで笑顔可愛いし。」
その言葉に彼の表情が少し和らいだ。
「・・・経営コンサルティングという業種上、多くの会社の経営者───社長───と関わる。社長というのは俺様が多い。『俺ならやれる』という自負があるから会社を設立するし、会社の為に重要な決定を下さなければならないから、常に自分の意見に自信を持っていなくてはならないからな。俺様じゃないとやってられないんだ。」
「そう、なんですか・・・。」
「でも、社長だって人間だ。怖いことだってある。それを周りに知られないように虚勢を張ってるんだよ。」
暁さんはそこでふっと笑った。なんか疲れているみたい、大丈夫かな?・・・そう思っていると彼は突然私の膝に指先でふわっと触れた。
「えぇ!?何!?」
「・・・あいつ、足に触ったんだろ。この俺様が遅れをとるなんて我慢ならないからな。」
タイツを履いているとはいえ、いちごミルクのようなピンク色の膝丈スカートは座ると膝が丸見えだった。暁さんと目が合うと、なんとも切ない表情をしていてドキンとした。
「・・・紬くんが触ったのはそこじゃないし、そんなにふわっとした感じでもなく・・・。」
「じゃあ、どこだ?まさか太股・・・!?」
「違いま・・・!?」
言っている途中でテーブルの上に押し倒された。
「・・・抵抗しないなら、あいつより先に進む。」
暁さんの漆黒の瞳が妖しく光った。
「俺は自分でも性格に難があるという自覚がある。あいつはきっと素直でまっすぐないいやつなんだろうと思う。お前の幸せを願うなら俺は身を引いた方がいいんだろうな。今までならそうしていた。でも俺はお前のことを諦められない。どうしても自分のものにしたい。」
一点の曇りもない真剣な眼差しに射抜かれてしまって言葉が出ない。いつも余裕そうな暁さんの切羽詰まった様子にこちらまで苦しくなってくるようだ。
「・・・俺のこと、嫌いか?」
「き、嫌いなんかじゃ、ないです。俺様だけど、それも似合ってるし、実は気さくで笑顔可愛いし。」
その言葉に彼の表情が少し和らいだ。
「・・・経営コンサルティングという業種上、多くの会社の経営者───社長───と関わる。社長というのは俺様が多い。『俺ならやれる』という自負があるから会社を設立するし、会社の為に重要な決定を下さなければならないから、常に自分の意見に自信を持っていなくてはならないからな。俺様じゃないとやってられないんだ。」
「そう、なんですか・・・。」
「でも、社長だって人間だ。怖いことだってある。それを周りに知られないように虚勢を張ってるんだよ。」
暁さんはそこでふっと笑った。なんか疲れているみたい、大丈夫かな?・・・そう思っていると彼は突然私の膝に指先でふわっと触れた。
「えぇ!?何!?」
「・・・あいつ、足に触ったんだろ。この俺様が遅れをとるなんて我慢ならないからな。」
タイツを履いているとはいえ、いちごミルクのようなピンク色の膝丈スカートは座ると膝が丸見えだった。暁さんと目が合うと、なんとも切ない表情をしていてドキンとした。
「・・・紬くんが触ったのはそこじゃないし、そんなにふわっとした感じでもなく・・・。」
「じゃあ、どこだ?まさか太股・・・!?」
「違いま・・・!?」
言っている途中でテーブルの上に押し倒された。
「・・・抵抗しないなら、あいつより先に進む。」
暁さんの漆黒の瞳が妖しく光った。