王子と社長と元彼に迫られています!
「写真とかも消した?」
「あ、忘れてた。どうしよ・・・。」
「・・・消すなよ。俺とのこと、なかったことにはしないでほしい。」
「!?」
───え?この人、優悟だよね?なんでこんなに切なげにそんな言葉言うの・・・?
自分の耳を疑って言葉を失っていると突然抱きしめられた。優悟の胸の感触や服の洗剤の香りが懐かしくてやたらしっくりきてしまうことに焦った。
「・・・ゆ、優悟・・・。」
「・・・出張の時明太子買ったのは口実でさ。」
「口実?」
「千咲に会いたかったんだよ。」
耳元でささやかれたその言葉に胸がドクンッと震えた。『会いたかった。』なんて付き合っていた時だって言ってくれなかったのに。この前来た時も洗い物をしてくれたりして様子がおかしかったけれど、今日は更に・・・。
「じ、冗談だよね?エイプリルフールはまだ先だよ。あ、ドッキリ?テッテレ~♪大成功♪みたいな?」
「冗談なんかじゃない。あの日一刻も早く帰ってここに来たかったのに、一緒に出張行った先輩が門司港見てから帰りたいって言うから仕方なく・・・。」
わざとおどけた私に優悟は心底苦しげに言った。
「最近見てる夢のせいでお前が遠くに行っちゃいそうで怖いんだよ・・・昨日だって倉庫でドS社長に足触られたりキスされたりして・・・千咲から止めてたけど・・・でもあの気持ち良さそうな表情が忘れられなくて。」
やっぱり夢で見られているのは事実だと認めざるを得ない。しかもまだ続いている。どうしたらいいの?でも彼が夢で見たことは現実に起きたことだと知らせるわけにはいかない。だってそんなの・・・いくら私でも恥ずかし過ぎる。
「あ、忘れてた。どうしよ・・・。」
「・・・消すなよ。俺とのこと、なかったことにはしないでほしい。」
「!?」
───え?この人、優悟だよね?なんでこんなに切なげにそんな言葉言うの・・・?
自分の耳を疑って言葉を失っていると突然抱きしめられた。優悟の胸の感触や服の洗剤の香りが懐かしくてやたらしっくりきてしまうことに焦った。
「・・・ゆ、優悟・・・。」
「・・・出張の時明太子買ったのは口実でさ。」
「口実?」
「千咲に会いたかったんだよ。」
耳元でささやかれたその言葉に胸がドクンッと震えた。『会いたかった。』なんて付き合っていた時だって言ってくれなかったのに。この前来た時も洗い物をしてくれたりして様子がおかしかったけれど、今日は更に・・・。
「じ、冗談だよね?エイプリルフールはまだ先だよ。あ、ドッキリ?テッテレ~♪大成功♪みたいな?」
「冗談なんかじゃない。あの日一刻も早く帰ってここに来たかったのに、一緒に出張行った先輩が門司港見てから帰りたいって言うから仕方なく・・・。」
わざとおどけた私に優悟は心底苦しげに言った。
「最近見てる夢のせいでお前が遠くに行っちゃいそうで怖いんだよ・・・昨日だって倉庫でドS社長に足触られたりキスされたりして・・・千咲から止めてたけど・・・でもあの気持ち良さそうな表情が忘れられなくて。」
やっぱり夢で見られているのは事実だと認めざるを得ない。しかもまだ続いている。どうしたらいいの?でも彼が夢で見たことは現実に起きたことだと知らせるわけにはいかない。だってそんなの・・・いくら私でも恥ずかし過ぎる。