王子と社長と元彼に迫られています!
「追いかけなくちゃ!」
私が言うと紬くんはゆっくりと窓に向かいながら『大丈夫だよ。』と静かに言った。
「実家、すぐそこなんだ。」
「あ、そ、そうなんだ。」
しばらくすると彼は『家に入ってったよ。』と言ってこちらを振り向いた。
「ごめんね。妹が失礼なこと言って。」
「ううん。」
「きつい性格ではあるけど、悪い子じゃないんだ。小さい頃から僕にすごくなついてくれてて『大きくなったら紬と結婚する!』とか言っててそのまま大きくなっちゃって・・・今年20歳になるんだけど、一度も彼氏が出来たことがないんだ。」
「あんなに可愛いのに!?」
「告白は何度もされてるんだけど『紬を超える男じゃないと嫌!』とか言って断ってるんだ。美容系の専門学校に行ってて、ロリータ雑誌の読者モデルをしてるんだけど、やたら美意識が高いんだよね。お小遣いもバイト代も全部服やコスメや美容院代につぎ込んじゃって、友達と遊ぶお金ないって親や僕に借りに来るんだよ。」
彼は苦笑した。
「元から美形なのに更に努力してるからあんなに可愛いんだね。私なんか美意識底辺だから・・・。」
「ちぃちゃんは可愛いよ。」
「そんなことないよ。毛穴も開いてるし・・・トリプル洗顔でかなりごしごし洗ってるんだけどね・・・紬くんこそお肌ツルツルじゃない。」
「毛穴気になるなら・・・あ、ちょっと待ってて。」
紬くんは別室に行って何かを手にして戻ってきた。
「これ、僕が使ってるクレンジング。90%が美容成分だから、潤いを失わずに洗えるよ。いつも使ってる通販化粧品で定期便3つ以上契約してるとこのミニサイズをもらえるんだ。」
「え、いいの・・・?それに紬くんクレンジング使ってるの・・・?」
「メイクはしてないけど、日焼け止めは一年中使ってるから。日焼けすると赤くなりやすいし将来シミが出来たら嫌だからね。」
「そうなんだ。色白いもんね。」
「ちぃちゃんは洗い過ぎで毛穴が乾燥して開いちゃってるのかもしれないから、これ使ってみたら良くなるかも。」
「あ、ありがとう。やっぱり、美しいには訳があるんだなぁ。」
そう言うと彼は複雑な表情になった。
私が言うと紬くんはゆっくりと窓に向かいながら『大丈夫だよ。』と静かに言った。
「実家、すぐそこなんだ。」
「あ、そ、そうなんだ。」
しばらくすると彼は『家に入ってったよ。』と言ってこちらを振り向いた。
「ごめんね。妹が失礼なこと言って。」
「ううん。」
「きつい性格ではあるけど、悪い子じゃないんだ。小さい頃から僕にすごくなついてくれてて『大きくなったら紬と結婚する!』とか言っててそのまま大きくなっちゃって・・・今年20歳になるんだけど、一度も彼氏が出来たことがないんだ。」
「あんなに可愛いのに!?」
「告白は何度もされてるんだけど『紬を超える男じゃないと嫌!』とか言って断ってるんだ。美容系の専門学校に行ってて、ロリータ雑誌の読者モデルをしてるんだけど、やたら美意識が高いんだよね。お小遣いもバイト代も全部服やコスメや美容院代につぎ込んじゃって、友達と遊ぶお金ないって親や僕に借りに来るんだよ。」
彼は苦笑した。
「元から美形なのに更に努力してるからあんなに可愛いんだね。私なんか美意識底辺だから・・・。」
「ちぃちゃんは可愛いよ。」
「そんなことないよ。毛穴も開いてるし・・・トリプル洗顔でかなりごしごし洗ってるんだけどね・・・紬くんこそお肌ツルツルじゃない。」
「毛穴気になるなら・・・あ、ちょっと待ってて。」
紬くんは別室に行って何かを手にして戻ってきた。
「これ、僕が使ってるクレンジング。90%が美容成分だから、潤いを失わずに洗えるよ。いつも使ってる通販化粧品で定期便3つ以上契約してるとこのミニサイズをもらえるんだ。」
「え、いいの・・・?それに紬くんクレンジング使ってるの・・・?」
「メイクはしてないけど、日焼け止めは一年中使ってるから。日焼けすると赤くなりやすいし将来シミが出来たら嫌だからね。」
「そうなんだ。色白いもんね。」
「ちぃちゃんは洗い過ぎで毛穴が乾燥して開いちゃってるのかもしれないから、これ使ってみたら良くなるかも。」
「あ、ありがとう。やっぱり、美しいには訳があるんだなぁ。」
そう言うと彼は複雑な表情になった。