王子と社長と元彼に迫られています!
スマホのバイブ音で目を覚ます。
「・・・あれ?あっ、そっかここ・・・。」
ここは家ではなくホテルだった。そういえば暁さんと出張に来てたんだっけ。
スマホは震え続けている。どうやら電話らしい。寝転んだまま枕元に手を伸ばしてとると7時過ぎで発信者は優悟だ。土曜の朝からどうしたんだろう。
「・・・もしもし。」
「今どこにいる?」
優悟は『もしもし』すら言わずに尋ねてきた。口調は静かなのに、なんだか心が激しく揺れているように感じる。その揺れが電話越しに伝わってきたかのように戸惑ってしまい、思わず『どこって、出張で・・・。』とそのまま答えてしまった。
「!?もしかして、名古屋か!?」
「ちさ・・・?」
優悟の声に被さるように背後から声がしたのに驚いて首だけ後ろを向くとそこ───同じベッドの中───に暁さんがいた。
「★〇※☆▲!?!?!?」
声にならない声を上げて勢いよく飛び起きる。それに伴い布団がめくれると暁さんのたくましく美しい裸体が露になった。
それにますます驚いて思わず後ろにのけぞるとベッドから落ちそうになってしまい、すんでのところで暁さんに腕を引っ張られ起き上がった彼の胸に飛び込む形になった。
スマホは私の身代わりのように床に落ち、そこから『千咲!おい!』と優悟の声が聞こえてくる。こんな大きな、必死な彼の声は初めてだ。でもそれどころじゃない。
ハッとして自分の体を見下ろす。
───よかった。着てる。もしかしたらボタンつけた後同じ部屋で寝ちゃっただけかも。私はかなり酔ってたし、暁さんは疲れてた上に意外にお酒強くないみたいだし───!?!?!?
ホッとしたのも束の間、私は青ざめた。
私が身につけていたのは自分の服でもホテルの寝巻きでもなく、昨日暁さんが着ていたダークグレーのシャツで、下着は下は履いていたものの、上はつけていなかったのだ───。
「・・・あれ?あっ、そっかここ・・・。」
ここは家ではなくホテルだった。そういえば暁さんと出張に来てたんだっけ。
スマホは震え続けている。どうやら電話らしい。寝転んだまま枕元に手を伸ばしてとると7時過ぎで発信者は優悟だ。土曜の朝からどうしたんだろう。
「・・・もしもし。」
「今どこにいる?」
優悟は『もしもし』すら言わずに尋ねてきた。口調は静かなのに、なんだか心が激しく揺れているように感じる。その揺れが電話越しに伝わってきたかのように戸惑ってしまい、思わず『どこって、出張で・・・。』とそのまま答えてしまった。
「!?もしかして、名古屋か!?」
「ちさ・・・?」
優悟の声に被さるように背後から声がしたのに驚いて首だけ後ろを向くとそこ───同じベッドの中───に暁さんがいた。
「★〇※☆▲!?!?!?」
声にならない声を上げて勢いよく飛び起きる。それに伴い布団がめくれると暁さんのたくましく美しい裸体が露になった。
それにますます驚いて思わず後ろにのけぞるとベッドから落ちそうになってしまい、すんでのところで暁さんに腕を引っ張られ起き上がった彼の胸に飛び込む形になった。
スマホは私の身代わりのように床に落ち、そこから『千咲!おい!』と優悟の声が聞こえてくる。こんな大きな、必死な彼の声は初めてだ。でもそれどころじゃない。
ハッとして自分の体を見下ろす。
───よかった。着てる。もしかしたらボタンつけた後同じ部屋で寝ちゃっただけかも。私はかなり酔ってたし、暁さんは疲れてた上に意外にお酒強くないみたいだし───!?!?!?
ホッとしたのも束の間、私は青ざめた。
私が身につけていたのは自分の服でもホテルの寝巻きでもなく、昨日暁さんが着ていたダークグレーのシャツで、下着は下は履いていたものの、上はつけていなかったのだ───。