王子と社長と元彼に迫られています!
「どんな手使ってんのか知らないけど、蕾は絶対あんたのこと認めないから!紬のお姫様はずっと蕾だけなんだから!」
蕾ちゃんだ・・・そう認識するより前に勢いよく言葉が降ってきた。
「・・・誰?」
怪訝な顔をする柚香に『王子様の妹・・・。』と耳打ちしていると蕾ちゃんは柚香の存在に気がついたようだった。
「90点・・・そっちの人だったら認めてやらなくもないかもしれないけど。」
柚香を見てしかめっ面でそう言った蕾ちゃんはロリータ服を着たグループに『つぼみ~ん!』と呼ばれ、肩を怒らせたまま去っていった。
「王子様と結婚したらあのブラコン小姑がついてくるんだ。ふふ、大変だね。」
「・・・柚香、完全に楽しんでるでしょ。」
「超楽しんでるよ。だって恋って楽しむものでしょ?チサバも固いこと言ってないで今の状況を楽しみなって。」
「そんなこと言われても・・・。」
「本当、恋愛は楽しいよね。結婚は大変なこともあるに決まってるけど。でも私は早く結婚したいんだよね。結婚のこと考えて今の会社選んだんだから。」
「え?そうなの?確かに化粧品会社とかアパレル系に行かないの意外だと思ったけど。」
「今の会社は子供が産まれたらほとんどの男性が育休をとるの。とらないと評価が下がるって噂。出産のお祝い金も出て、子供の人数が増えると金額も増えるし、看護休暇はもちろんだけど、子供のバースデー休暇の他に保育園や学校の行事休暇っていうのもあるんだから。」
「へぇー、時代の最先端をいってるね。」
柚香はそこで『ふう。』とため息をついた。
「私は子供3人産んで、ママになってもおしゃれして、仕事もバリバリしたいんだよね。だから結婚急いでるんだけど、私は付き合う前から結婚のこと考えててそういうのが見え隠れしちゃうから恋愛が続かないのかな・・・。恋愛には結婚が付き物で『恋愛だけ』が出来ないんだよね。」
「・・・でも、社会人になったら柚香みたいに考えるの普通だと思うし、同じ考えの男性もたくさんいると思うよ。」
「そういう人と出逢えたらいいんだけどねぇ・・・今度同期の女の子が会社の先輩と結婚するの。初めての彼氏なんだって。いいなぁ・・・あっ、いつのまにかお酒も料理もないじゃない。頼も頼も。」
柚香はそう言ってメニューをとって広げた。結婚についてはよくわからないけれど、私ももうちょっとは将来について考えなきゃな、と思った。
蕾ちゃんだ・・・そう認識するより前に勢いよく言葉が降ってきた。
「・・・誰?」
怪訝な顔をする柚香に『王子様の妹・・・。』と耳打ちしていると蕾ちゃんは柚香の存在に気がついたようだった。
「90点・・・そっちの人だったら認めてやらなくもないかもしれないけど。」
柚香を見てしかめっ面でそう言った蕾ちゃんはロリータ服を着たグループに『つぼみ~ん!』と呼ばれ、肩を怒らせたまま去っていった。
「王子様と結婚したらあのブラコン小姑がついてくるんだ。ふふ、大変だね。」
「・・・柚香、完全に楽しんでるでしょ。」
「超楽しんでるよ。だって恋って楽しむものでしょ?チサバも固いこと言ってないで今の状況を楽しみなって。」
「そんなこと言われても・・・。」
「本当、恋愛は楽しいよね。結婚は大変なこともあるに決まってるけど。でも私は早く結婚したいんだよね。結婚のこと考えて今の会社選んだんだから。」
「え?そうなの?確かに化粧品会社とかアパレル系に行かないの意外だと思ったけど。」
「今の会社は子供が産まれたらほとんどの男性が育休をとるの。とらないと評価が下がるって噂。出産のお祝い金も出て、子供の人数が増えると金額も増えるし、看護休暇はもちろんだけど、子供のバースデー休暇の他に保育園や学校の行事休暇っていうのもあるんだから。」
「へぇー、時代の最先端をいってるね。」
柚香はそこで『ふう。』とため息をついた。
「私は子供3人産んで、ママになってもおしゃれして、仕事もバリバリしたいんだよね。だから結婚急いでるんだけど、私は付き合う前から結婚のこと考えててそういうのが見え隠れしちゃうから恋愛が続かないのかな・・・。恋愛には結婚が付き物で『恋愛だけ』が出来ないんだよね。」
「・・・でも、社会人になったら柚香みたいに考えるの普通だと思うし、同じ考えの男性もたくさんいると思うよ。」
「そういう人と出逢えたらいいんだけどねぇ・・・今度同期の女の子が会社の先輩と結婚するの。初めての彼氏なんだって。いいなぁ・・・あっ、いつのまにかお酒も料理もないじゃない。頼も頼も。」
柚香はそう言ってメニューをとって広げた。結婚についてはよくわからないけれど、私ももうちょっとは将来について考えなきゃな、と思った。