王子と社長と元彼に迫られています!
お昼休み直前に電話につかまり、出るのが遅くなってしまった。家から持参した麦茶の水筒とサンドイッチを持って派遣仲間とのランチ場所へ早足に向かっていると、後ろから声をかけられた。
「ちさ。」
ビクッとする。声の主は振り返らなくてもわかる。あの日から何となく気まずくて、彼と会わないように一人ランチはせずに皆とランチをしていたんだけれど・・・。
「昼休みに悪い。大事な話があるんだ。」
暁さんはそう言った。
「こんなところあるの知らなかった。」
私達が働いているビルと隣の高層ビルの間、花壇の一角がベンチになっているスペースがあった。
「穴場なんだ。なかなかいいだろ?」
「はい。」
見上げるとビルとビルの間の細い隙間から青空が見えた。まるで、お誕生日会をする時などに部屋を飾る輪飾りを作る時に使う、細く切った折り紙みたいだ。
「食べながらでいいから聞いてほしい。単刀直入に言う。俺はお前がほしい。出来れば今すぐに。」
暁さんのその言葉に私は麦茶を霧状に吹き出した。その霧の中に虹がかかったように見えたのは気のせいだろうか。
「ちさ。」
ビクッとする。声の主は振り返らなくてもわかる。あの日から何となく気まずくて、彼と会わないように一人ランチはせずに皆とランチをしていたんだけれど・・・。
「昼休みに悪い。大事な話があるんだ。」
暁さんはそう言った。
「こんなところあるの知らなかった。」
私達が働いているビルと隣の高層ビルの間、花壇の一角がベンチになっているスペースがあった。
「穴場なんだ。なかなかいいだろ?」
「はい。」
見上げるとビルとビルの間の細い隙間から青空が見えた。まるで、お誕生日会をする時などに部屋を飾る輪飾りを作る時に使う、細く切った折り紙みたいだ。
「食べながらでいいから聞いてほしい。単刀直入に言う。俺はお前がほしい。出来れば今すぐに。」
暁さんのその言葉に私は麦茶を霧状に吹き出した。その霧の中に虹がかかったように見えたのは気のせいだろうか。