受難体質の女軍人は漆黒の美形獣人に求愛される
8
潤んだ黒い目が睨むように見つめてきて、レーヴは身じろぎした。
まろやかなお尻がわずかに動くのを見て、デュークの喉がゴクリと鳴る。
デュークはしょせん、獣だ。獣だから、理性があるといっても人族のそれより緩い。
だから、こうなってしまうのは仕方のないことだと言えた。
「レーヴ、ちょっと僕に乗ってくれる?」
「……え?」
たっぷりと間を取ってから、レーヴは唇の端をひくつかせた。
視線にわずかばかり不信感がにじんだような気がしたが、そんなことで傷つくデュークではない。彼女を愛し、自信をつけさせるのだという使命感と、緩み切った理性を原動力に、彼は動く。
「おいで、レーヴ」
ことさら優しげな声で、デュークは名前を呼んでくる。
胡散臭いくらいやわらかい笑みを浮かべ、エスコートするように差し伸べられた手を、レーヴは凝視した。
まろやかなお尻がわずかに動くのを見て、デュークの喉がゴクリと鳴る。
デュークはしょせん、獣だ。獣だから、理性があるといっても人族のそれより緩い。
だから、こうなってしまうのは仕方のないことだと言えた。
「レーヴ、ちょっと僕に乗ってくれる?」
「……え?」
たっぷりと間を取ってから、レーヴは唇の端をひくつかせた。
視線にわずかばかり不信感がにじんだような気がしたが、そんなことで傷つくデュークではない。彼女を愛し、自信をつけさせるのだという使命感と、緩み切った理性を原動力に、彼は動く。
「おいで、レーヴ」
ことさら優しげな声で、デュークは名前を呼んでくる。
胡散臭いくらいやわらかい笑みを浮かべ、エスコートするように差し伸べられた手を、レーヴは凝視した。