受難体質の女軍人は漆黒の美形獣人に求愛される
9
レーヴが目を覚ました時、そこは早馬部隊王都支部だった。
来客用の二人掛けソファはふかふかで、座り心地はもちろん寝心地も悪くないことをレーヴは初めて知る。
「あれ……? 私、デュークと一緒に馬車に乗っていたはずじゃ……」
まさか会いたいあまりに見た夢だったのだろうか。
「それはそれで恥ずかしすぎる……」
ぼんやりした頭のまま、ソファから起き上がる。
テーブルを挟んだ向かいのソファへ腰掛けていたアーニャの、ニマニマとした訳知り顔と目が合って、レーヴはパチパチと瞬きした。
「おはよう、レーヴ」
「おはよう、ございます?」
「よく寝ていたわねぇ」
来客用の二人掛けソファはふかふかで、座り心地はもちろん寝心地も悪くないことをレーヴは初めて知る。
「あれ……? 私、デュークと一緒に馬車に乗っていたはずじゃ……」
まさか会いたいあまりに見た夢だったのだろうか。
「それはそれで恥ずかしすぎる……」
ぼんやりした頭のまま、ソファから起き上がる。
テーブルを挟んだ向かいのソファへ腰掛けていたアーニャの、ニマニマとした訳知り顔と目が合って、レーヴはパチパチと瞬きした。
「おはよう、レーヴ」
「おはよう、ございます?」
「よく寝ていたわねぇ」