受難体質の女軍人は漆黒の美形獣人に求愛される
「……あぁん、もう。かわいいわねぇ」
頭上から聞こえてきた野太い声が女性のような口調だったことに、レーヴは思わず「へ?」と素っ頓狂な声を上げた。
聞き間違いだろうか、と恐る恐る垂れた前髪の隙間から見上げる。
補佐官は背が高すぎて顔を見ることはできなかった。隣へ腰掛けていた部下と思しき女性を見ると、「あーあ」という顔をして額を押さえている。
「特にお尻がいいわぁ。馬ならやっぱり、お尻がキュートでなくっちゃ!」
重圧感のある視線が、レーヴのお尻に向けられている。
上官とはいえ、これはセクハラに値するのではないだろうか。
レーヴが恥じらい、隠すように両手でお尻を押さえると、「あぁん、残念」と野太い声が降ってきた。
(え……お、おねぇ?)
頭上から聞こえてきた野太い声が女性のような口調だったことに、レーヴは思わず「へ?」と素っ頓狂な声を上げた。
聞き間違いだろうか、と恐る恐る垂れた前髪の隙間から見上げる。
補佐官は背が高すぎて顔を見ることはできなかった。隣へ腰掛けていた部下と思しき女性を見ると、「あーあ」という顔をして額を押さえている。
「特にお尻がいいわぁ。馬ならやっぱり、お尻がキュートでなくっちゃ!」
重圧感のある視線が、レーヴのお尻に向けられている。
上官とはいえ、これはセクハラに値するのではないだろうか。
レーヴが恥じらい、隠すように両手でお尻を押さえると、「あぁん、残念」と野太い声が降ってきた。
(え……お、おねぇ?)