受難体質の女軍人は漆黒の美形獣人に求愛される
10
草原には、誰もいなかった。
まるで世界から切り離されたような闇を、月明かりと星の光が優しく照らしている。
デュークから降りたレーヴは、「もう限界!」と言ってその場に寝転がった。
草を撫でる風からレーヴを守るように、デュークは彼女のそばへ座り込む。
(私って幸せ者よね)
デュークはどんな姿をしていたってデュークだ。
相変わらずの彼に苦笑いを浮かべながら、レーヴは不自由な体でなんとか彼に這い寄る。
「星が綺麗ね」
レーヴはデュークの広い腹に上半身を預け、空を見上げた。
今にも掴めそうなくらい、星がよく見える。
ちらりと横を見ると、デュークも同じように空を見上げていた。
まるで世界から切り離されたような闇を、月明かりと星の光が優しく照らしている。
デュークから降りたレーヴは、「もう限界!」と言ってその場に寝転がった。
草を撫でる風からレーヴを守るように、デュークは彼女のそばへ座り込む。
(私って幸せ者よね)
デュークはどんな姿をしていたってデュークだ。
相変わらずの彼に苦笑いを浮かべながら、レーヴは不自由な体でなんとか彼に這い寄る。
「星が綺麗ね」
レーヴはデュークの広い腹に上半身を預け、空を見上げた。
今にも掴めそうなくらい、星がよく見える。
ちらりと横を見ると、デュークも同じように空を見上げていた。