受難体質の女軍人は漆黒の美形獣人に求愛される
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続きはまた今度、とデュークは言ったのに、もう一週間が経っていた。
昼休み毎にあった短いデートも、あの日以来お預けである。
というのも、どうやらレーヴには言えない問題が起こったそうで──ロスティにおいて人に言えない問題とは往々にしてあるものだ──しばらく会えないと連絡があったのだ。
それでも、最後に会った時の気まずさを思えば、本当はそんな問題なんて起こっていなくて、レーヴの態度が悪かったせいでデュークが会いづらく思っているのではないかと勘繰ってしまう。
(嫌なら、無理に聞いたりしないのに)
話してくれなくていい。ただ、会えるだけで良かった。
たわいのない話をしながら彼と過ごす昼休みは、穏やかで優しい時間が流れている。彼のそばはとても心地良くて、レーヴのお気に入りの場所になりつつあった。
(手が、寂しい……)
昼休み毎にあった短いデートも、あの日以来お預けである。
というのも、どうやらレーヴには言えない問題が起こったそうで──ロスティにおいて人に言えない問題とは往々にしてあるものだ──しばらく会えないと連絡があったのだ。
それでも、最後に会った時の気まずさを思えば、本当はそんな問題なんて起こっていなくて、レーヴの態度が悪かったせいでデュークが会いづらく思っているのではないかと勘繰ってしまう。
(嫌なら、無理に聞いたりしないのに)
話してくれなくていい。ただ、会えるだけで良かった。
たわいのない話をしながら彼と過ごす昼休みは、穏やかで優しい時間が流れている。彼のそばはとても心地良くて、レーヴのお気に入りの場所になりつつあった。
(手が、寂しい……)