生徒会会長が暴走族総長だった件

「───ってことだから、変なこと言わないようにね。」


……教えてくれないの、


「……服は颯の大きいから恋の貸してほしい。」


「えぇ、いいのぉ?彼シャツじゃなくてぇ。」


『彼シャツ』ってなんだろう……


「……一緒に寝てくれるから贅沢だよ。」


うう?

何語なの?


「じゃあ後で取りに来てねぇ、右から二番目の部屋だよぉ。」


「了解、ありがとう。」


数分したら颯と2人になった。


「桃、先に入りゃあ。」


「いいよ、私服取りに行かなきゃいけないし。」


やっぱ遠慮しちゃうし。


「……じゃあ入ってくるわ。テレビでも見といていいよ。」


颯の背中を見ながら恋の服のことを考えていた。
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