求愛されても困ります！
「中国式水責めくんだけ口説くのズルくない？俺も舞のこと好きなんだけど」

背後からラックさんに抱き締められ、突然のことに口から変な声が出る。離さないと言わんばかりに抱き締められ、首筋に口付けられた。

「ひゃっ！」

彼氏がいたのって高校一年生の時だけだから、異性からこんなことされるのなんて久々で、恥ずかしくてたまらない。

「ラックさんだけずるい」

「そうです。私の姫様ですよ」

「いや、俺のなんだから触らないでよ」

ラックさんから解放されたと思ったら、蛇責めさんにユダのゆりかごさん、そしてコウノトリさんに囲まれて頭を撫でられたり頰にキスをされたりした。

「いいなぁ〜、逆ハーレム……」

「結香さん！見てないで助けてくださいよ！」

逆ハーレムなんて漫画やアニメの世界だけで充分だ。彼氏でもない男性に囲まれてベタベタ触られるなんて、怖くてたまらない。

「や、やめてください！」

抵抗しようとしても、あっさりその手は掴まれて「そういうのって煽るだけなんだけど」と妖艶に微笑まれる。一体、どうしたら……。

< 16 / 20 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop