三度目のファーストキス
「ねぇ、諒太くん、服のこと、ホントにいいの?わざわざ」
「ん?俺がしたいって言ったんだけど。」
2杯目のカシスオレンジを飲み干して諒太くんに申し訳なさそうに聞いた。
「ふふっ。そうだね。ありがとう。いつも同じようなの選んじゃうからうれしい。」
「ふ。期待してて。すっごいの選んであげる。」
「えっ。お手柔らかに。ふふっ。」
諒太くんが微かに微笑んでくれた。
「あ、そうだ!ねぇ、諒太くんって甘い物好きなんだって?」
「は?うん。まあ、好きだけど。」
諒太くんの為に持ってきた物があったことを思い出した。
「これ。よかったら食べて。」
「え?俺に?」
諒太くんが怪しむように私を見る。
「えっと。今日レンくんと柚葉ちゃんがお店来てくれたでしょ。諒太くんも来たがってたけど、授業だったって。」
「……」
「だから、お菓子持ってきたの。よかったら食べてみて?」
無言で受け取り、箱の中を覗く。
「お。うまそ。何コレ?」
「抹茶羊羹ケーキだよ。」
「へ~。」
目を細めて少し嬉しそう。諒太くんは言葉が少ないけど無表情ではないことが分かってきた。ホント猫みたい。ふわふわな髪の毛が揺れるのを微笑ましく思った。
「諒太がいいものもらってるぅ~。ズルいよ。みんなで食べよ。」
「さっき俺たちが食べたやつじゃん。おいしかったよ。さあ、諒太、出せ!」
「私が作ったので悪いけど。味はいいと思うよ。」
「ね。さっきももちゃんが愛をこめて作ったもんね。」
「……」
諒太くんは無言でふたを閉めて隣に置いた。
「おい!無視かよ!」
「ケチ諒太」
レンくんと柚葉ちゃんがぶぅぶぅ言っている。
「…はあ。うるさい」
諒太くんは嫌そうにバッサリ。
「ふふふふっ。仲良し。」
「またみんなで来て?いつでも歓迎します。」
さらっと営業する智くんによかったねと視線を送った。
「ん?俺がしたいって言ったんだけど。」
2杯目のカシスオレンジを飲み干して諒太くんに申し訳なさそうに聞いた。
「ふふっ。そうだね。ありがとう。いつも同じようなの選んじゃうからうれしい。」
「ふ。期待してて。すっごいの選んであげる。」
「えっ。お手柔らかに。ふふっ。」
諒太くんが微かに微笑んでくれた。
「あ、そうだ!ねぇ、諒太くんって甘い物好きなんだって?」
「は?うん。まあ、好きだけど。」
諒太くんの為に持ってきた物があったことを思い出した。
「これ。よかったら食べて。」
「え?俺に?」
諒太くんが怪しむように私を見る。
「えっと。今日レンくんと柚葉ちゃんがお店来てくれたでしょ。諒太くんも来たがってたけど、授業だったって。」
「……」
「だから、お菓子持ってきたの。よかったら食べてみて?」
無言で受け取り、箱の中を覗く。
「お。うまそ。何コレ?」
「抹茶羊羹ケーキだよ。」
「へ~。」
目を細めて少し嬉しそう。諒太くんは言葉が少ないけど無表情ではないことが分かってきた。ホント猫みたい。ふわふわな髪の毛が揺れるのを微笑ましく思った。
「諒太がいいものもらってるぅ~。ズルいよ。みんなで食べよ。」
「さっき俺たちが食べたやつじゃん。おいしかったよ。さあ、諒太、出せ!」
「私が作ったので悪いけど。味はいいと思うよ。」
「ね。さっきももちゃんが愛をこめて作ったもんね。」
「……」
諒太くんは無言でふたを閉めて隣に置いた。
「おい!無視かよ!」
「ケチ諒太」
レンくんと柚葉ちゃんがぶぅぶぅ言っている。
「…はあ。うるさい」
諒太くんは嫌そうにバッサリ。
「ふふふふっ。仲良し。」
「またみんなで来て?いつでも歓迎します。」
さらっと営業する智くんによかったねと視線を送った。