三度目のファーストキス
「もも、まだ持ってたんだ。」
「うん。宝物だし…」
ホントはこれを見るたびに楽しかったレンくんの思い出が蘇ってつらかったけどどうしても捨てられなかった。
「ちょっと!なんか二人の世界になってるけど、どういうこと~?」
智くんの呑気な声が響いた。気づいたら3人が私達をじっと見てる。
「あっ。ごめん。」
「これ、昔二人で買ったんだ。まだももが持ってたなんてうれしくて。」
「ふ~ん。ってか、コレ何?猫の頭に草生えてるよ。」
白の三毛猫の頭の上に緑のものがある。そこを指でなでながら智くんが私を見た。
「草じゃないよ!苔。こけねこっていうの。かわいいでしょ。」
智くんの無神経な言い方にむすっとしてしまう。こんなにかわいいのに。
「ぷっ。かわいいのかな。」
「苔玉にねこが載ってたり、お昼寝したり、背中に生えてたり。いろいろあるんだよ。」
「ふ~ん」
別に納得してもらわなくていい。すごくマイナーなキャラクターだけど、私は好きなんだもん。その時、ふと柚葉ちゃんの様子が気になった。さっきまですごく楽しそうにしてたのに急に黙ってしまった。
「ももちゃん、次は何飲む?」
「え?じゃあ~も一回カルアミルク。」
「りょうか~い」
智くんが店員さんに注文してくれた。智くんはよく人を見ている。他の子のドリンクがなくなった時もさりげなく次の聞いてたり。気が利く。そういうとこ素直にすごいなって思う。
「ももちゃんとレンクンは昔すごく仲良かったんだよね。二人の小学校のときの話聞きたい。」
智くんがにっこり笑って私たちを見た。小学校というフレーズにまた胸が痛んだ。懐かしむようにこけねこを指で触った。レンくんも同じようにこけねこをじっと見ていた。
「小学校かあ…このこけねこのお陰だな。俺たちが仲良くなったの。」
私はレンくんと顔を見合わせてうなずいた。
「うん。宝物だし…」
ホントはこれを見るたびに楽しかったレンくんの思い出が蘇ってつらかったけどどうしても捨てられなかった。
「ちょっと!なんか二人の世界になってるけど、どういうこと~?」
智くんの呑気な声が響いた。気づいたら3人が私達をじっと見てる。
「あっ。ごめん。」
「これ、昔二人で買ったんだ。まだももが持ってたなんてうれしくて。」
「ふ~ん。ってか、コレ何?猫の頭に草生えてるよ。」
白の三毛猫の頭の上に緑のものがある。そこを指でなでながら智くんが私を見た。
「草じゃないよ!苔。こけねこっていうの。かわいいでしょ。」
智くんの無神経な言い方にむすっとしてしまう。こんなにかわいいのに。
「ぷっ。かわいいのかな。」
「苔玉にねこが載ってたり、お昼寝したり、背中に生えてたり。いろいろあるんだよ。」
「ふ~ん」
別に納得してもらわなくていい。すごくマイナーなキャラクターだけど、私は好きなんだもん。その時、ふと柚葉ちゃんの様子が気になった。さっきまですごく楽しそうにしてたのに急に黙ってしまった。
「ももちゃん、次は何飲む?」
「え?じゃあ~も一回カルアミルク。」
「りょうか~い」
智くんが店員さんに注文してくれた。智くんはよく人を見ている。他の子のドリンクがなくなった時もさりげなく次の聞いてたり。気が利く。そういうとこ素直にすごいなって思う。
「ももちゃんとレンクンは昔すごく仲良かったんだよね。二人の小学校のときの話聞きたい。」
智くんがにっこり笑って私たちを見た。小学校というフレーズにまた胸が痛んだ。懐かしむようにこけねこを指で触った。レンくんも同じようにこけねこをじっと見ていた。
「小学校かあ…このこけねこのお陰だな。俺たちが仲良くなったの。」
私はレンくんと顔を見合わせてうなずいた。