三度目のファーストキス
「あら、まぁ。ありがとう!…って、もしかしてレンくん?」
「はい、おばさん、お久しぶりです。」
ももの家ではおばさんが大歓迎で出迎えてくれた。
「うわぁ。久しぶりねぇ!かっこよくなって!」
「あはは。おばさんも変わらずお元気ですね。」
「うふふ。レンくんに会ってますます元気になっちゃうわぁ。」
ももによく似た顔でおっとりと言う。ももは間違いなくおばさん似だ。
「重いのにごめんね。申し訳ないけど、ももの部屋までお願いできる?」
「もちろんです。」
「部屋は...知ってるわよね。」
「ええ、2階の奥で変わってないですか?」
「うん。お願いね。」
笑顔で頷き、階段を上がった。
ももの部屋のドアを開けるとふわっとももの香りがした。やさしいももの香りに少し鼓動が早くなった。
ふぅ。ベッドに降ろし、小さく息をついた。さすがに階段はちょっとキツかった。
ぐっすり眠るももを見て笑みが漏れた。
薄暗い部屋をぐるりと見渡した。廊下の明かりだけが頼りだ。目が慣れてきて少し物が見える。久しぶりのももの部屋。記憶と違い女の子っぽいものが増えた。こけねこのぬいぐるみも見える。
「んっ」
急にももが苦しそうに声を出した。どきっとしてももを見る。喉元が苦しそうだ。ドキドキしてもものシャツのボタンに手をかけた。
「いやいや、コレは苦しそうだから...」
一人で言い訳をしながらボタンを2つはずした。
ふぅ。何か緊張した。
「んんっ」
ももが寝返りをしてこっちを向いた。
うわヤバ起きたか。じっとももを見るとまた寝息が聞こえた。よかった。
「え?」
心臓が大きく跳ねた。ち、ちかい。ボタンを外す時、薄暗いから思ったより近づいていたようだ。目の前にももの唇が。磁石に引き寄せられるように自然と近づいて行く。もう少しで触れそうな時、
「ぅん...」
ももが反対側に寝返りを打った。
「…うぁ…俺…何やってんだ」
口を押えて思い切りももから離れた。そしてドアをゆっくり閉めて、階段を降りた。
「レンくん、ありがとう。わざわざ、ごめんね。ちょっお茶でも飲んで行って。」
「あっ、おばさん。すみません。俺、ちょっと。今日は帰ります。すみません。」
「え?そう?また遊びに来てね。」
「は、はい。おじゃましました!」
逃げるようにももの家を出た。
「はい、おばさん、お久しぶりです。」
ももの家ではおばさんが大歓迎で出迎えてくれた。
「うわぁ。久しぶりねぇ!かっこよくなって!」
「あはは。おばさんも変わらずお元気ですね。」
「うふふ。レンくんに会ってますます元気になっちゃうわぁ。」
ももによく似た顔でおっとりと言う。ももは間違いなくおばさん似だ。
「重いのにごめんね。申し訳ないけど、ももの部屋までお願いできる?」
「もちろんです。」
「部屋は...知ってるわよね。」
「ええ、2階の奥で変わってないですか?」
「うん。お願いね。」
笑顔で頷き、階段を上がった。
ももの部屋のドアを開けるとふわっとももの香りがした。やさしいももの香りに少し鼓動が早くなった。
ふぅ。ベッドに降ろし、小さく息をついた。さすがに階段はちょっとキツかった。
ぐっすり眠るももを見て笑みが漏れた。
薄暗い部屋をぐるりと見渡した。廊下の明かりだけが頼りだ。目が慣れてきて少し物が見える。久しぶりのももの部屋。記憶と違い女の子っぽいものが増えた。こけねこのぬいぐるみも見える。
「んっ」
急にももが苦しそうに声を出した。どきっとしてももを見る。喉元が苦しそうだ。ドキドキしてもものシャツのボタンに手をかけた。
「いやいや、コレは苦しそうだから...」
一人で言い訳をしながらボタンを2つはずした。
ふぅ。何か緊張した。
「んんっ」
ももが寝返りをしてこっちを向いた。
うわヤバ起きたか。じっとももを見るとまた寝息が聞こえた。よかった。
「え?」
心臓が大きく跳ねた。ち、ちかい。ボタンを外す時、薄暗いから思ったより近づいていたようだ。目の前にももの唇が。磁石に引き寄せられるように自然と近づいて行く。もう少しで触れそうな時、
「ぅん...」
ももが反対側に寝返りを打った。
「…うぁ…俺…何やってんだ」
口を押えて思い切りももから離れた。そしてドアをゆっくり閉めて、階段を降りた。
「レンくん、ありがとう。わざわざ、ごめんね。ちょっお茶でも飲んで行って。」
「あっ、おばさん。すみません。俺、ちょっと。今日は帰ります。すみません。」
「え?そう?また遊びに来てね。」
「は、はい。おじゃましました!」
逃げるようにももの家を出た。