三度目のファーストキス
「っていうか、智ってかわいいっていっぱい言ってくれるけど、好きって言ってくれないよね?」
「え?そうだったっけ?」
「ぶ~っ!そうだよぉ~!ずっとそう!智も言ってよぉ。」
今まで考えたことなかったけど、そうだっけ?全く気にしてなかった。ふふっ。そんなこといくらでも言ってあげるのに。かわいいなぁ。
「モエ、だいす…」
あれ、急にももちゃんの穏やかな笑顔が浮かんだ。おかしい。言葉が続かない。黙り込んでしまった俺を不思議そうにモエが見つめてくる。
おかしいな。ももちゃんには言ってた気がする。数日前俺の部屋に来てくれた時も。それ以前にも。あんなに好き好き言っていたのに。他の人には言ってなかったっけ?思い出せない。
「ねぇ、モエ。俺って一回も言ってなかった?」
「え?」
「好きだって…」
「うん…?言ってくれなかったよぉ…?私が何回言っても、かわいいって言ってくれるだけ。」
「え?まじか…何で、ももちゃんだけ...」
また黙り込んだ俺を不思議そうに見ながらモエがつぶやいた。
「ももちゃん...?誰それ?」
「え?ああ。バイト先の後輩だけど…」
「どういうことぉ?ももちゃんには好きって言ってるの?」
「えっ?」
「何よ?そんなに驚かなくても。」
俺はももちゃんにだけには好きって言っているようだ。は?どういうことだ?何だか嫌な予感がする。
「智は、ももちゃんが好きなの?」
「はっ?ま、まあ、ももちゃん好きだけど?」
好きに決まってる。かわいくて、穏やかで、頑張り屋さんのももちゃん。一緒にいれば楽しくて、癒されて、ちょっかい出したくなる。触れたくなる。ももちゃんの笑顔を思い浮かべると急に胸がぎゅっと苦しくなった。え?何だこれ…胸がドキドキする。
「ちょ、ちょっと?智。顔真っ赤なんだけど?」
「え?」
モエが大きくため息をついた。
「はぁ~...萎えるんだけどぉ。智はももちゃんが大好きなんじゃん。恋してんのね。」
「……え」
「は?今気づいた感じ?あはは。ウケる~。」
「……」
何も言えずぼ~っとモエを見る。
「もう、いいよ。智が本気の恋だなんて。まあ、がんばって。もう、帰って。そんな腑抜けの智はいらない。」
モエが俺の腕をひっぱり立たせて玄関の方に向かう。そして、そのまま無理やり家の外に出された。
「今までありがと。智のことそれなりに好きだったし楽しかったよ。ももちゃんとうまくいくといいね?」
最後に軽く唇に触れガチャンと扉がしまった。
は?
え?
俺がももちゃんを好き?本気で?この俺が?
熱くなった顔を両手で覆った。
まじか。さっきからずっと心臓がドキドキ言っている。どうやら図星のようだ。もう、認めるしかない。いつからなんてわからない。でも、確かに俺はももちゃんが本気で好きなんだ。
「え?そうだったっけ?」
「ぶ~っ!そうだよぉ~!ずっとそう!智も言ってよぉ。」
今まで考えたことなかったけど、そうだっけ?全く気にしてなかった。ふふっ。そんなこといくらでも言ってあげるのに。かわいいなぁ。
「モエ、だいす…」
あれ、急にももちゃんの穏やかな笑顔が浮かんだ。おかしい。言葉が続かない。黙り込んでしまった俺を不思議そうにモエが見つめてくる。
おかしいな。ももちゃんには言ってた気がする。数日前俺の部屋に来てくれた時も。それ以前にも。あんなに好き好き言っていたのに。他の人には言ってなかったっけ?思い出せない。
「ねぇ、モエ。俺って一回も言ってなかった?」
「え?」
「好きだって…」
「うん…?言ってくれなかったよぉ…?私が何回言っても、かわいいって言ってくれるだけ。」
「え?まじか…何で、ももちゃんだけ...」
また黙り込んだ俺を不思議そうに見ながらモエがつぶやいた。
「ももちゃん...?誰それ?」
「え?ああ。バイト先の後輩だけど…」
「どういうことぉ?ももちゃんには好きって言ってるの?」
「えっ?」
「何よ?そんなに驚かなくても。」
俺はももちゃんにだけには好きって言っているようだ。は?どういうことだ?何だか嫌な予感がする。
「智は、ももちゃんが好きなの?」
「はっ?ま、まあ、ももちゃん好きだけど?」
好きに決まってる。かわいくて、穏やかで、頑張り屋さんのももちゃん。一緒にいれば楽しくて、癒されて、ちょっかい出したくなる。触れたくなる。ももちゃんの笑顔を思い浮かべると急に胸がぎゅっと苦しくなった。え?何だこれ…胸がドキドキする。
「ちょ、ちょっと?智。顔真っ赤なんだけど?」
「え?」
モエが大きくため息をついた。
「はぁ~...萎えるんだけどぉ。智はももちゃんが大好きなんじゃん。恋してんのね。」
「……え」
「は?今気づいた感じ?あはは。ウケる~。」
「……」
何も言えずぼ~っとモエを見る。
「もう、いいよ。智が本気の恋だなんて。まあ、がんばって。もう、帰って。そんな腑抜けの智はいらない。」
モエが俺の腕をひっぱり立たせて玄関の方に向かう。そして、そのまま無理やり家の外に出された。
「今までありがと。智のことそれなりに好きだったし楽しかったよ。ももちゃんとうまくいくといいね?」
最後に軽く唇に触れガチャンと扉がしまった。
は?
え?
俺がももちゃんを好き?本気で?この俺が?
熱くなった顔を両手で覆った。
まじか。さっきからずっと心臓がドキドキ言っている。どうやら図星のようだ。もう、認めるしかない。いつからなんてわからない。でも、確かに俺はももちゃんが本気で好きなんだ。