三度目のファーストキス
「はい、ココアだよ。」
「え?私に?ありがとう。」
一口飲むと、優しい甘さが体全体に広がった。
「…おいしぃ」
ももちゃんが小さくつぶやきながら微かに笑った。よかった。やっと笑った。
「智くん、ごめんね。つきあわせちゃって。」
「え?俺はココア飲みたかったからちょうどよかったよ。ももちゃん、つきあってくれてありがとう。」
「智くん…」
ももちゃんが苦しそうに笑いながら俺を見た。そんな顔しないでほしい。俺がいつでも笑わせたいのに。
「行こ。家まで送るよ。もうすぐそこだし。」
もう一度肩を抱いて歩き始めた。
べしっ!
「いてっ」
ももちゃんが俺の手を叩いた。これでこそいつものももちゃんだ。
「い~じゃん!暖かいんだもん。」
「だめ!」
「い~じゃん、ももちゃんのケチぃ」
わざと口をとがらせて大げさに拗ねてみた。
「ふふっ。ケチぃじゃないの。」
ももちゃんが笑ってくれた。
「今日、抹茶ケーキたくさん売れたね。」
「そうだね。智くん目当てのお客さんばっかりだったけどね。」
「え~?妬かなくていいのに。ももちゃんが一番だよ。」
「妬いてません」
自然に話題を変えた。二人に何があったのかすごく気になるけど聞ける雰囲気じゃない。
「え?私に?ありがとう。」
一口飲むと、優しい甘さが体全体に広がった。
「…おいしぃ」
ももちゃんが小さくつぶやきながら微かに笑った。よかった。やっと笑った。
「智くん、ごめんね。つきあわせちゃって。」
「え?俺はココア飲みたかったからちょうどよかったよ。ももちゃん、つきあってくれてありがとう。」
「智くん…」
ももちゃんが苦しそうに笑いながら俺を見た。そんな顔しないでほしい。俺がいつでも笑わせたいのに。
「行こ。家まで送るよ。もうすぐそこだし。」
もう一度肩を抱いて歩き始めた。
べしっ!
「いてっ」
ももちゃんが俺の手を叩いた。これでこそいつものももちゃんだ。
「い~じゃん!暖かいんだもん。」
「だめ!」
「い~じゃん、ももちゃんのケチぃ」
わざと口をとがらせて大げさに拗ねてみた。
「ふふっ。ケチぃじゃないの。」
ももちゃんが笑ってくれた。
「今日、抹茶ケーキたくさん売れたね。」
「そうだね。智くん目当てのお客さんばっかりだったけどね。」
「え~?妬かなくていいのに。ももちゃんが一番だよ。」
「妬いてません」
自然に話題を変えた。二人に何があったのかすごく気になるけど聞ける雰囲気じゃない。