三度目のファーストキス
少しぬるくなったココアを飲みながらゆっくり月を見ながら歩く。今日はいい天気だ。少し熱くなった体が冷たい風に当たって気持ちいい。
「ん?」
店の前に人影だ。あのままずっとそこにいたようだ。
「レンクン?」
「あ…智さん。」
明らかに元気がない。ホントわかりやすい奴だ。
「どうしたの?」
わかっていて気づかないふりをする俺も大概性格が悪い。
「も、ももどうでした?」
「どうって?普通だけど?普通にかわいいももちゃんだったよ」
「…っ」
レンクンは思い切り顔をゆがませた。
「そ、そういうのやめてもらえませんか。」
「そういうのって?」
「ももにかわいいとかベタベタさわるのとか…」
「え~?だってももちゃんかわいいもん。触りたくなるよね。」
「ももは嫌がってるじゃないですか。」
「あはは。実はももちゃん嫌がってないんだよな。」
「はっ?」
今度は目を大きく開いて固まった。
「っていうか、レンクン関係ないじゃん。彼女いるくせに。」
「柚葉とは付き合ってない!俺はももが好きなんだ!」
おお。大きい声で叫んでくれちゃって熱いね。知ってたけどね。二人の関係も、君の気持ちも。
相変わらずまっすぐに俺を見つめてくる。その澄んだ瞳にイラっとする。最初からコイツが気に入らなかった。
「そんなの関係ないよね。レンクンはももちゃんの彼氏でもなんでもないんだし。」
「…っ」
レンクンは悔しそうに唇をかんで下を向いた。
「言っとくけど、俺は本気でももちゃんのことかわいいって思ってるからね。別に軽く考えてない。心配しなくていいよ。」
「え?それってどういう意味?」
ふっ。必死な様子に思わず笑ってしまった。今更遅いんだよ。昔何があったか知らないけどももちゃんを傷つけておいて。俺の方がももちゃんのことをよく知ってる。
「ももちゃんが言ってたよ。レンクンなんか大嫌いって。話しかけないでって。」
「……」
レンクンが固まって顔をひきつらせる。
「ふっ。嘘だよーん」
べっと舌を出した。このくらいいいだろう。最近ずっとももちゃんの頭の中を占めてるコイツが気に入らなくて仕方ない。
「え?」
呆然とするレンクンを残して俺は店へと帰って行った。
「ん?」
店の前に人影だ。あのままずっとそこにいたようだ。
「レンクン?」
「あ…智さん。」
明らかに元気がない。ホントわかりやすい奴だ。
「どうしたの?」
わかっていて気づかないふりをする俺も大概性格が悪い。
「も、ももどうでした?」
「どうって?普通だけど?普通にかわいいももちゃんだったよ」
「…っ」
レンクンは思い切り顔をゆがませた。
「そ、そういうのやめてもらえませんか。」
「そういうのって?」
「ももにかわいいとかベタベタさわるのとか…」
「え~?だってももちゃんかわいいもん。触りたくなるよね。」
「ももは嫌がってるじゃないですか。」
「あはは。実はももちゃん嫌がってないんだよな。」
「はっ?」
今度は目を大きく開いて固まった。
「っていうか、レンクン関係ないじゃん。彼女いるくせに。」
「柚葉とは付き合ってない!俺はももが好きなんだ!」
おお。大きい声で叫んでくれちゃって熱いね。知ってたけどね。二人の関係も、君の気持ちも。
相変わらずまっすぐに俺を見つめてくる。その澄んだ瞳にイラっとする。最初からコイツが気に入らなかった。
「そんなの関係ないよね。レンクンはももちゃんの彼氏でもなんでもないんだし。」
「…っ」
レンクンは悔しそうに唇をかんで下を向いた。
「言っとくけど、俺は本気でももちゃんのことかわいいって思ってるからね。別に軽く考えてない。心配しなくていいよ。」
「え?それってどういう意味?」
ふっ。必死な様子に思わず笑ってしまった。今更遅いんだよ。昔何があったか知らないけどももちゃんを傷つけておいて。俺の方がももちゃんのことをよく知ってる。
「ももちゃんが言ってたよ。レンクンなんか大嫌いって。話しかけないでって。」
「……」
レンクンが固まって顔をひきつらせる。
「ふっ。嘘だよーん」
べっと舌を出した。このくらいいいだろう。最近ずっとももちゃんの頭の中を占めてるコイツが気に入らなくて仕方ない。
「え?」
呆然とするレンクンを残して俺は店へと帰って行った。