三度目のファーストキス
告白ー蓮也
ベンチに座って自分の靴を見つめる。
ああ。やっぱりももは来ない。
ももと智さんが仲良すぎるのがすごく嫌だ。ももに甘い言葉をかけるし、必要以上に触れる。そしてひどく整った顔でやさしくももを見つめる。智さんのすべてが気になって仕方ない。俺ってこんなに嫉妬深かったんだな。ももにだけ感じるこの独占欲。
『言っとくけど、俺は本気でももちゃんのことかわいいって思ってるからね。別に軽く考えてない。心配しなくていいよ。』
さっきの智さんの言葉。どういう意味だろうか。もものことを好きだってことだろうか。イヤイヤ…それは困る。あんな百戦錬磨みたいな智さんに勝てる自信がない。ただでさえ会って話も聞いてもらえない状況なのに。
はあ~
ため息が漏れる。
そういえば雨が降って来ていたな。手の感覚がなくなってきた。ぎゅっと両手を握る。気づいたら服が雨でびしょ濡れだった。
きっと、ももは来てくれる。
かすかな希望を捨てきれずただ待つしかできなかった。
ーとその時。
ジャリ。
俺の前に人の気配がして、雨が止んだ。
何気に上を見上げると-
俺に傘をさすももがいた…
ああ。やっぱりももは来ない。
ももと智さんが仲良すぎるのがすごく嫌だ。ももに甘い言葉をかけるし、必要以上に触れる。そしてひどく整った顔でやさしくももを見つめる。智さんのすべてが気になって仕方ない。俺ってこんなに嫉妬深かったんだな。ももにだけ感じるこの独占欲。
『言っとくけど、俺は本気でももちゃんのことかわいいって思ってるからね。別に軽く考えてない。心配しなくていいよ。』
さっきの智さんの言葉。どういう意味だろうか。もものことを好きだってことだろうか。イヤイヤ…それは困る。あんな百戦錬磨みたいな智さんに勝てる自信がない。ただでさえ会って話も聞いてもらえない状況なのに。
はあ~
ため息が漏れる。
そういえば雨が降って来ていたな。手の感覚がなくなってきた。ぎゅっと両手を握る。気づいたら服が雨でびしょ濡れだった。
きっと、ももは来てくれる。
かすかな希望を捨てきれずただ待つしかできなかった。
ーとその時。
ジャリ。
俺の前に人の気配がして、雨が止んだ。
何気に上を見上げると-
俺に傘をさすももがいた…